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【定年後・自走人生のススメ】働く中高年層の必修科目「がん」 がん患者のうち、約3割が働く世代 (1/2ページ)

 「あまり知られていないことですが、中学と高校の学習指導要領に『がん教育』が盛り込まれ、いよいよ全国の学校でがんの授業が始まります」と語るのは、東京大学医学部附属病院放射線科放射線治療部門長を務める中川恵一准教授だ。

 「(これからの)子供たちは、がんに対する基礎知識をもって社会人になるわけです。しかし、この教育が大きくプラスに転じるのはおよそ40年後。(現状では)がん罹患(りかん)者が増えるのは男女ともに50代後半からです」(中川准教授、図参照)

 中川准教授によると、学校で「がん」について学ぶ機会のなかった「働く中高年層」こそ、「がん」について学ぶ必要があるそうだ。がん患者のうち、約3割が働く世代の人だという。

 「だから、大人のがん教育を推進の“主戦場”は職場だと考えています。今後、さらに就労期間が延長され、働く世代のがん罹患者が増えることが想定されますから、職場におけるがん教育は喫緊の課題なのです」(同)

 この思いが、中高年社員のためのeラーニングシステム「キャリア羅針盤」(定年後研究所が星和ビジネスリンク社との共同開発)のコンテンツである「大人だけが知らないがんを知る」の開発のきっかけとなった。

 子供たちが学校で学ぶことは、(1)がんが生活習慣でかなり予防ができる(2)がん検診で早期に見つければほとんどが治る(3)通院で受けられる放射線治療でも手術と同等の効果が得られる(4)緩和ケアや患者との共生が大切である-などだそうだ。私たち大人は、どれだけ認知し、行動できているだろうか。

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