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ビックカメラ、ワークマン、アルペン… 異業種の参入で盛り上がるアウトドア市場の今 (4/5ページ)

 ザ・ノース・フェイスは、エベレストの頂上のような過酷な条件でも着用できる製品を目指してきた。その一方で、高い機能を保持しつつタウンウェアとしても使えるように、ターゲットの拡大を目指してきた。それが、アウトドア市場の活性化に寄与している。

 例えば、2018年から販売しているマタニティーウェア。普通に考えれば、アウトドアとマタニティは結びつきにくい。しかし、アウドドア製品のストレッチ性、動きやすさ、通気性といった機能がマタニティに活用されている。体形の変化が著しい妊娠中から産後まで、心地よく着用できる機能性を追求している。軽量で防水機能を備えるなど、体への負担が少なく、産後の子どもを連れた外出までを想定している。レインコート、ワンピース、オーバーオールなどのアイテムを展開している。

 また、長方形のリュック「シャトルデイパック」は、ビジネスパーソンの通勤でよく見かけるほど普及している。スーツに合わせやすく、高級感があって強度が高い素材を使っている。タブレット、PC、書類を入れる収納も豊富で、日帰りや1泊2日の短期出張のニーズにも対応している。

 20年3月期、ゴールドウインは売上高978億9900万円(前年同期比15.3%増)、営業利益174億8000万円(同47.4%増)となった。10期連続の増収であり、営業利益は12期連続の増益となった。この好業績をけん引しているのが、直営で80店あるザ・ノース・フェイスだ。今期は、同社の直営店のうち9割以上の店舗が新型コロナの影響で休業していた時期があった。しかし、ザ・ノース・フェイスは9割ほどまでV字回復しており、人気の高さを物語っている。

 ◆星野リゾートのグランピング

 アウトドアは用具ばかりでなく、施設でも斬新な試みが見られる。

 星野リゾートが運営する「星のや富士」(山梨県富士河口湖町)は、15年10月に日本初のグランピングリゾートとして開業。欧米で人気のグランピングとは「優雅な」を意味するグラマラスと、キャンピングを合わせた造語で、キャンプ設営などの手間を省いたアウトドアのレジャーだ。つまり、アウトドアの用具や食材は施設にそろっているので、利用者は気軽に手ぶらでもキャンプを楽しめるのが特徴だ。

ITmedia ビジネスオンライン

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