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【こんな時代のヒット力】メンソールに特化して他と差別化 JT日本たばこ産業「プルーム・エス 2.0」 (1/2ページ)

 加熱式たばこが人気だ。2020年4月、改正健康増進法が全面施行となり、飲食店などは屋内禁煙。しかし、専用喫煙室では加熱式たばこのみ吸うことができ、飲食も楽しむことができるためだ。

 加熱式たばこは、デバイスを使ってタバコの葉を燃焼させずに加熱して吸う。20年4月~6月の国内販売実績は98億本、たばこ市場の約3割を占める。紙巻きたばこに比べ健康懸念物質が少ないといわれ、市場は右肩上がりだ。

 その市場で、7月に発売された高温加熱式たばこデバイス「プルーム・エス 2.0」(JT日本たばこ産業/東京都=以降、2.0)が好調だ。高温加熱式たばことしては最も加熱温度が低く、やわらかな喫味とにおいの少なさが好評だった加熱式たばこデバイス「プルーム・エス」(19年1月発売)をバージョンアップし、メンソールに特化した。

 開発に当たった、たばこ事業本部商品企画部、原田拓弥さんは「加熱式たばこでは後発なので、ユーザーのおよそ7割がメンソール銘柄を選ぶという加熱式たばこ市場で勝負するためにフォーカスした」と話す。

 メンソールに特化することに、社内の反対が大きかった。JTはそのルーツまで遡ると70年以上、たばこを扱ってきた企業である。レギュラーのたばこへのプライドは高く、メンソール以外のたばこで、直球勝負したいと皆が思っているという。「マーケティング的には正しくても、これで大丈夫かという声が大きく、大変だった」(原田さん)

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