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【こんな時代のヒット力】3度の転機で「日本人向け」浸透 明治「明治北海道十勝カマンベールチーズ」 (1/2ページ)

 冬はチーズ-。1年でもっともチーズの需要が大きい季節。今年はコロナ禍による在宅時間の増加で、市販チーズの売り上げが好調だ。

 それを牽引している商品のひとつが、明治(東京都中央区)の「明治北海道十勝カマンベールチーズ」(以後、十勝カマンベール)だ。2019年度、カマンベール販売シェア約40%(インテージSCIデータ)、18年度に続きトップを占めている。

 カマンベールは、生乳に乳酸菌や酵素を混ぜ成形。水分を抜いたのち、白カビを吹き付け、熟成させるフランス・カマンベール村に由来するチーズだ。表面にびっしり白カビが覆い、真っ白な見た目ととろりとした中身で知られ、「チーズの女王」と称される。

 明治のカマンベール作りは、1960年に始まる。日本人の多くが加熱して固めたプロセスチーズしか知らない時代に、「美味しいカマンベールを提供したい」と開発した。

 しかし、独特の味や風味が受け入れられず、数年で終売。だが、国産カマンベールの夢を捨てがたく、冬のギフト用に、細々と手づくりで製造を続けてきた。

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