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【田村秀男 お金は知っている】コロナ・バブルは崩壊しないのか 鍵は先進国一斉の大型財政出動 (1/3ページ)

 中国・武漢発の新型コロナウイルスに染め上げられた2020年の末。パンデミック(世界的大流行)第3波の衝撃は大きく、経済活動を萎縮させるのだが、株価のほうは米国を中心に上昇の勢いが止まらない。バブルなら崩壊するはずだが、21年に向け不安はないのか。

 グラフは世界の株式時価総額の国内総生産(GDP)比の推移である。市場関係者の間ではしばしば語られる株式バブルの警戒ラインが100%である。これを超えればバブルの恐れありというわけだが、直観の域を出ない。株式の時価総額は金融市場で動き回るカネの仕業であり、モノやサービスを消費、生産、投資する集合体であるGDPという実体経済の規模と関連付ける合理的根拠は見当たらない。

 しかし、金(きん)準備なしのペーパーマネーが中央銀行によっていくらでも創出され、株式市場を膨張させる時代だ。何か人知を超えた神秘的な法則があるやもしれぬ。株式市場自体、強欲な人間が勝手に作り出したシステムにもかかわらず、人の手ではどうにもコントロールできない怪物のように突如なってしまう。

 グラフを見ると、100%ラインを越えたのは1999年、2006年、07年、17年。そして今年の年末も確実視されている。では過去のケースではバブルだったのか。

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