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【一生働く!】〈個人編〉いつまでも現役(3) 八千代市の誇り「次世代に伝承」 昔話の語り部・小林千代美さん (1/2ページ)

 小学校教員として30年働き、定年退職後は、千葉県八千代市の「昔話の語り部」として活動する小林千代美さん(83)。「昔話は、地域の教育力のひとつ。地元の人が歩んだ歴史を物語にして子どもに伝えることで、故郷に誇りを持つ大人に成長する」と話す。

 ■昔話で400人を魅了

 自作の大きな地図を広げ、情感たっぷりに昔話を語るのが特徴だ=写真。毎年、地元のお祭りや、教育・介護施設で語り部のイベントを開催し、多いときは400人の地元の人でにぎわい、立ち見客までいたと言う。「小林先生」は地元のちょっとした有名人だ。

 生まれは香川で、歴史が好きだった。成績優秀で香川大学教育学部で日本史を専門に学んだが、教職の道には進まず、22歳で結婚。当時は「夫は仕事、妻は家庭」という家族モデルが大衆化しており、小林さんも2児の母として家庭を守った。

 転機が訪れたのは30歳のとき。夫の転勤で大阪から八千代に移住し、なんとなく開いた地元紙に教員採用試験の記事が掲載されていた。

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