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【こんな時代のヒット力】「肉に合う」と発想の転換訴える カゴメ「野菜一日これ一本」 (1/2ページ)

 2004年発売の『野菜一日これ一本』(カゴメ/名古屋市)(以後、野菜これ一本)が、コロナ禍で注目を浴びている。20年のシリーズ発売総数は1億8000万本に上った。

 野菜これ一本は、野菜摂取量が不足している生活者全般、特に30~50代の男性への「手軽にとれる野菜ジュースで野菜不足を解消しましょうという提案」だと、マーケティング本部飲料企画部、日高顕(あきら)さんは説明する。

 厚生労働省が推奨する1日に必要とする野菜量は350グラム(成人)だが、実際は平均290グラムほどしかない。「働き盛りの人はストレスや飲酒、喫煙、睡眠不足などによって、野菜の栄養が1番不足し、食生活も乱れているので、こういう人たちに飲んでいただきたいと考えた」。初年度(2005年)売り上げ100億円、2年目150億円と大ヒットした。

 16年間で9回のリニューアルを行ってきたが、一貫して野菜の絞り汁を混ぜるだけと、作り方はシンプル。野菜を効率的にとることを目的に量だけでなく、種類も網羅し、当初の17種類から25、30と種類を増やしてきた。香料や栄養強化剤を全く使用していない。そのため、味覚、飲み応え、食感、とろとろとした感覚、彩りを野菜の配合量とバランスだけで調整するため、リニューアルは、試作を作っては確かめるという試行錯誤の繰り返しだ。

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