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【住まいの処方銭】火災に注意(2) コロナ禍の“無意識の行動”に注意! アルコール消毒液に引火の危険性

 コロナ禍の今、無意識の行動が、火災を引き起こしてしまうことがある。

 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の広報担当、佐藤秀幸さんが注意を促す。「アルコール消毒液を石油ストーブの近くで手指に吹きかけて使用すると、揮発したアルコールがストーブに引火するおそれがあります。炎が一気に広がってしまい、周囲に洗濯物などがあると非常に危険です」

 ヤケドのリスクもある。手指の消毒後、すぐにストーブなどに手を近づけると、手に残ったアルコールで発火するかもしれないのだ。

 消毒用アルコールは、濃度60%以上のものは危険物に該当し、容器に「火気厳禁」と明記されている。手指の消毒用の効果があるのは70%以上といわれている。家庭内で使用するいずれの製品も該当しているはずだ。

 アルコール消毒液は、石油ストーブやガスコンロ、カセットコンロといった直火がある器具の周辺では絶対に使用しないようにしたい。

 特にスプレー式は、細かい液体がどの範囲まで広がるかわからない。「直火が見えない暖房器具、たとえば、熱い空気が吹き出すファンヒーターの周辺でも、リスクはゼロではありません」

 大きな容器に入ったアルコールを購入し、少しずつ詰め替えて使うときにも気を配ろう。佐藤さんによると、直射日光が当たる場所に保管すると引火してしまうことがあるそうだ。また、アルコールは、詰め替え時に可燃性の蒸気が発生するおそれがあり、低い場所にとどまりやすいとのこと。詰替えする際には、窓を開けて換気をよくする、あるいは室内ではなく室外などの風通しのよい場所を選んで行いたい。 (不動産・住生活ライター 高田七穂)

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