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【住まいの処方銭】冬の夜の地震対策(1) 上着は布団の上に 非常用袋には使い捨てカイロ、毛糸の帽子、ネックウォーマーなどを

 13日の深夜、福島県沖で起きた強い地震。東日本大震災を思い出した人も少なくないだろう。寒い冬のこの時期、今の備えでいいのか改めて確認したい。日本防災士会(東京都千代田区)の防災士、正谷絵美さんに聞いた。

 「冬の災害で、困るのは停電になったときに暖房が使えなくなることです。被災時の精神的なストレスは大きく、体力も弱りがち。わずかなことでも風邪をひきやすくなります」

 寝室やベッド周辺に落ちやすいものや倒れやすい家具などを置かない、ガラスには飛散防止フィルムを張るなどは今すぐやっておきたいことだが、正谷さんは「普段からふとんの上に上着をかぶせて寝るくせをつける」とアドバイスする。避難する際に、手に取れる位置に上着があると役立つ。室内で過ごす際にも助かる。

 非常用袋には冬の避難グッズを入れておこう。正谷さんは、家族それぞれの3日分の使い捨てカイロ、毛糸の帽子、耳や口まで覆うことができるネックウォーマー、軍手などを薦める。カイロは、靴に入れたり、足に貼ったりするタイプがあると、身体全体が温まりやすいそうだ。

 さらに、石油ストーブやカセット式ストーブがあるとなおよい。長期の停電でも常に暖を取れる上、調理で温かい食事がとれ、気分的にも楽になるはず。

 カセット式ストーブとは、カセットボンベを燃料とするもの。灯油と比べて燃料の保管がしやすいメリットがある。屋外用と屋内用があり、屋内用には、転倒防止、立ち消え安全、不完全燃焼防止の3つの装置を付けることが法律で定められている。購入時に確認を。

 正谷さんは毎年、冬の前に石油ストーブと灯油を2缶用意している。暖かくなる前の今頃から石油ストーブに灯油を入れ、その冬の分を使い切っているそうだ。(不動産・住生活ライター 高田七穂)

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