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【新・兜町INSIDE】米仮想通貨業者11兆円上場 機関投資家も本格参戦へ

 仮想通貨(暗号資産)取引所の米コインベースが最速7~9月期にナスダック市場へ上場する見通しだ。未公開株取引の価格から上場時の時価総額は10億ドル(約11兆円)との声もある。コインベース上場は、仮想通貨と距離を置く機関投資家が本格的に参戦する契機となりそうだ。

 コインベースは顧客の預かり資産が円換算で約10兆円。年間取引額は20兆円に上る。

 仮想通貨は取引の安全性が普及のネックとなってきたが、コインベースは顧客資産を除く「現金・現金等同等物」が10兆円規模と厚い。株式上場で信用力がさらに高まり、「本音では仮想通貨に手を出したい機関投資家が取引に参入する口実ができる」(外資系証券)ことになる。

 仮想通貨は株式やドル、金などと異なる値動きをするため、分散投資の対象として注目される。金融不安時は仮想通貨が資金の退避先に選ばれる傾向にあり、ドルや円など主要通貨の不安定化につながるため、「日米欧の金融当局は仮想通貨を歓迎していない」(同)とみられる。

 【2021年3月15日発行紙面から】

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