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【EV放浪記】「納期4カ月待ちで購入」「『出先で充電』はまるでゲーム」 (1/2ページ)

 世界各国で脱ガソリン車の動きが加速。電気自動車(EV)に注目が集まっている。日本の道路ではエンジン付きのハイブリッド車(PHEV)が主流だが、ちらほらEVも見かけるように。買い替え候補に考えている人もいるのでは。とはいっても、まだまだ充電網は万全とは言い難い。そんな中、充電設備のない集合住宅に暮らすフリーライターが、つい「ホンダe」を衝動買い。充電スポットを求めて走り回る「野良EV」の日々を送ることになった。未来を先取り? それとも気が早すぎた? (篠原知存)

 「どれぐらい売れてますか?」。昨年12月、「ホンダe」を試乗するために訪ねた東京都内のホンダ販売店で聞くと、担当してくれたK氏が苦笑いを浮かべた。10月30日の発売以来、試乗希望者は続々と来店するが「まだ1台も売れてません」。話題になっていて興味はある、だけど買うほどじゃないってところ。たぶん私も冷やかしと思われていたんだろうな。

 この車、国内での年間販売計画台数はたった1000台。ホンダ初のEVだというのに在庫ゼロで当時、納期は4カ月待ち。営業マンもさぞ売りにくいだろう。家族4人でもう1度試乗できるか聞いてみると、俄然やる気満々になったK氏は、週末すぐに自宅に車を運んできてくれて「好きなだけ乗ってください」。結局その販売店で1台目のホンダe乗りになったが、あれから9カ月過ぎたいまも、私一人のようだ。

 スタイルも乗り心地も抜群の車だけど、もの足りないのは航続距離。カタログ値で283キロ。実際には、エアコンを使いながら街を走ったら200キロいくかどうか。東京駅から半径100キロの円を描くと、西は富士山、北は宇都宮、房総半島は東端の犬吠埼と南端の野島崎あたり。それ以上の距離なら「出先で充電」が必要になる。

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