経営再建中の日本航空は12月から来年6月にかけて、グループの国内線8路線、国際線8路線の計16路線を廃止し、神戸やメキシコ、中国・杭州など5空港から撤退する。企業再生支援機構に支援を要請中の日航は、公的支援を受ける見通しで、不採算路線からの撤退を加速させていく。ただ、こうした動きには自治体などの反発が強まりそうだ。
東京都内で記者会見した佐藤学執行役員は「厳しい状況なのでできるだけ早く手を打ちたい。支援機構に確認を取った」と説明。今回の計画とは別に、10年度中に静岡空港、松本空港(長野県)から撤退する方針も表明した。
今回の16路線は特に採算の悪い路線で、廃止による収支改善効果は約70億円。航空機は10機が不要になるという。
日航は、官民出資の支援機構に支援を要請しており、不採算路線の廃止など再建に向け積極姿勢を示すことにより、支援決定に道筋をつけたい考えだ。
支援機構には1兆6000億円という公的資金枠がある。資産査定などをへて日航支援が決定されれば、潤沢な公的資金枠を活用して再建を目指すことになる。
日航は、今回発表分を含めて従来の再建計画案に計45路線前後の廃止を盛り込んでおり、路線廃止はさらに増える見通しだ。