楽天700億円の大損! TBS株が取得額の半値以下に

2010.03.06

 楽天が700億円という大損失を被る可能性が出てきた。東京地方裁判所が5日、楽天の持つ東京放送(TBS)ホールディングス株の買い取り価格の調停手続きで、1株あたり1294円と決定したのだ。楽天のTBS株取得平均価格約3100円の半額以下。楽天は抗告も含めて対応を検討する。

 楽天は2005年10月、TBS株15%超を取得し、経営統合をTBSに提案。その後、19%超まで買い増した。提携交渉を進めていたが、これが決裂し、さらにTBSが単独株主が33%超の株式を保有できない「認定放送持株会社」に移行を決めたことで、楽天は統合、提携を断念した。

 このため、昨年3月、楽天はTBSに株の買い取りを請求。平均取得価格3100円で、総額約1200億円を投じた楽天は、「持株会社化の公表で株価が下がった」として、08年9月11日の公表直前の1株あたり1726円以上での買い取りを求めていたという。

 しかし、TBSは昨年3月末の株価である1294円での買い取りを主張。話し合いが難航していたため、東京地裁に判決を仰いでいた。

 今回の決定はほぼTBSの主張が認められた形で、法定利息を含め約500億円が支払われることになる。すでに、昨年7月に400億円を楽天に仮払いしており、この決定で決着すれば、100億円の追加ですむ。

 楽天にとっては、700億円の損失が確定することになるが、「検討の上、対応が決まり次第明らかにする」と5日にコメントし、抗告することも含め、検討する。

 ただ、すでに「かなりの無駄遣いになった」(証券アナリスト)という評価も出ている。