「フランスのワインの名産地、ブルゴーニュのことならオレに聞いてくれ、東京の街のことより詳しいぜ!」と最初から笑いを独り占めする、トップツアーの個人旅行事業部係長の木村宏幸さん。ワインを両手に抱え、自社応接室に入ってきた。
な、なんなんだ、この男、これから宴会でもするつもりか!?
「ハハハッ! いつもは僕の手持ちがあるんですが、今日はなくて、社長室から借りてきちゃったんですよ。だからこれ、飲ますことできないんです、すいません…」
とにかく木村さん、1990年の入社前、学生時代にパリから上海を、バスを乗り継ぎ、シルクロードの旅をした。途中、トルファン(中国・ウイグル自治区)にブドウ棚があり、ワインを造っていたのを見たのが運のツキ『数千年前、シルクロードをブドウが渡ってきていた』と知り、歴史のロマンに思わず酔いしれ、ワインにどっぷり浸かる生活が始まった。【続きを読む】
