【聚 Party】50歳代社員のキャリア開発支援

2010.06.11


キャリア開発支援【拡大】

 2006年から段階的に雇用延長が義務づけられ、定年後も働き続けられる人が増えた。とはいえ、役員などの身分で残る人以外は、収入も下がる。現役時代と比べて仕事のモチベーションを維持するのは大変だろう。

 そうした人たちに対し、どうすれば仕事へのモチベーションを維持させられるのか−を考える企業の人事担当者向け説明会が先日行われた。1回目は5月に開催されたが、応募者が殺到したため、急遽2回目が開かれ、約30人が参加した。

 「再雇用はその人の能力を買うのではなく、法律があるから行う」「若い人には能力に対する評価が厳しいのに、再雇用者に能力が要求されないわけはない。再雇用を職業人生の保険のように受け取られては困る」「残るには覚悟して残ってほしい。ほかの道も考えたうえで再雇用を選ぶかどうか決めるべき」

 講師からは、こんな辛口な言葉が出たが、企業の立場から考えれば納得することばかり。そこで、主催の日本マンパワー社は、企業と再雇用者の意識のギャップが生まれないよう、企業の制度や対象者の属性に合わせた2日間のセミナーを請け負うという。

 参加者はセミナーの開催前に、これまでの職業人生を振り返り、いつどんな場面で自分のモチベーションが上がったかを分析し、長い人生の中でいつまでバリバリ働き、いつからゆっくりと働きたいか、金銭的にはどれぐらいの収入が必要なのか−などを配偶者ともじっくりと話し合い、今後の人生設計を立てていく必要があるという。

 「たった2日間のセミナーですべてを得るのは無理です。このセミナーは講師に教えてもらうのではなく、自分自身の気づきが重要」と関係者は言う。

 「再雇用は、競馬でいえば第4コーナーみたいなもの。ここで落馬してしまうと今まで頑張ったことがムダになります。60歳から消化試合が始まるわけではなく、再スタートするのです」

 定年まで、まだ時間がある人も、いまのうちから心の準備が必要かもしれない。

(松本佳代子)

 

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