ファミマの“コンビニ専門店化”戦略 イートインコーナーで「中食」の壁破る

★ファミリーマート(下)

2013.09.08

 ファミリーマート(以下、ファミマ)は15年度「グローバル2万5000店」の達成を掲げ、クオリティ国内No・1、日本発のコンビニとしてグローバルNo・1を目指している。

 コンビニも国内5万店に迫り飽和感が出ているが、ファミマは差別化戦略として今年度中に品ぞろえを3割増とし、大手で最多の3700品目(売り場面積140平方メートル)とする方針。そのため、各ゴンドラの棚を1〜2枚増やしている。今までコンビニが取り扱わなかったゴマ油などの調味料、ダイエット食品に加え、プライベートブランド(PB)の「ファミマコレクション」を500〜600品目に増やすという。

 「コンビニというのはお客さまの便利さを追求し、これまでは品目をそぎ落として、筋肉質な売り場作りを進めてきました。けれども、最近はお客さまのニーズが多様化しており、それに応えるためにも、品目を増やすことにしたのです」(広報部)

 駅前の好立地で売り場の狭い720店については棚そのものを20センチ高くして対応するという。

 ファミマの売り場改革で注目されるのが、新規開店やスペースの余裕のある店などについては年内1000店の目標で、イートインコーナーを設置することだ。コンビニの“外食化”である。

 ファミマは昨年9月、「あじわいファミマカフェ」のブランドで「挽きたて&淹れたて」のカウンターコーヒーを販売しヒットさせた。10月には店内調理の「ファミマプレミアムチキン」を新発売したが、あまりに売れすぎて10日間で販売一時休止になる出来事があった。今年3月に税込180円で販売が再開され、相変わらずの人気を続けている。

 店内コーヒーと店内調理のフライドフード、焼き菓子など人気が、ファミマにイートイン型の店舗展開を決断させたといえる。

 コンビニ業界5位のミニストップは店内にイートインコーナーを設けることで差別化を図ってきたが、業界3位のファミマがイートインコーナーに着目したことは注目される。

 コンビニは店内コーヒーなどの提供で、ファストフードの日本マクドナルドやケンタッキー・フライド・チキン、あるいはスターバックスなどコーヒーチェーンと競合することになった。

 「これまでコンビニというと弁当やおにぎり、サンドイッチなどを持ち帰って食べるという意味で、外食と内食の中間の『中食』に分類されてきたが、最近は外食との中食の垣根も壊れてきた。コンビニのコーヒー戦争は外食と中食のボーダーレスな戦争に発展するかもしれない」(外食企業経営者)

 ファミマは中食・外食・内食市場の変化を捉え、“コンビニの専門店化”戦略にカジを切ったといえるのである。(外食ジャーナリスト)

 

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