総合電機メーカー社員から起業支援の「天職デザイナー」に!

2013.09.27

 単なる再就職の転職相談ではなく、自分らしい「天職」を見つけるためのアドバイスをする。「フリーエージェントインク」代表・三宅哲之さん(49)の肩書は「天職デザイナー」である。渡された名刺を見ると「起業前、モヤモヤ会社員の進路相談役」とある。

 「今から起業しようかどうしようかとモヤモヤしていて、何をどうしたらいいのか分からないけれど、会社を飛び出して何かを始めたいという人に対して、その起業をがっちりサポートしていくのが僕の仕事です」

 事業の柱は、マンツーマン方式で相談に乗るコンサルタントと、スクール方式で運営する「天職塾」の2つ。個別のコンサルタントフィーや塾の会費が売り上げになる。

 「人生の棚卸しみたいなことから始めます。自分は何ができるのかという土台作りが一番大事なところで、その後、例えばホームページを作るという技術的なこともサポートする。起業のスタート、飛行機でいえば燃料を満タンにして離陸できる状態までサポートします」

 日立製作所に営業マンとして23年勤務。街の電気屋さんの売り上げ拡大に力を発揮し、最年少幹部候補生として将来を嘱望されたエリートサラリーマンだった。公式の場で経営幹部に直言をして左遷され、さらに「1年にわたり上司からパワハラを受け」て、退職。

 45歳のときにITベンチャー企業に創立メンバーとして参加したが、3カ月で倒産という憂き目に遭った。46歳の時に「会社員専門の起業準備コンサルタント」として独立起業。紆余(うよ)曲折のサラリーマン経験をベースにしたコーチ&コンサルティングが好評だ。

 最初から「天職デザイナー」になろうと思っていたわけではない。

 「まず事業ありきで、今までの経験を整理し、体系立てたプログラムを売り始めたのですけれど、人にはこうやった方がいいとコンサルをやってるうちに…」

 気がついたらこれが「天職」になっていた。

 独立して3年半が経過。天職塾を介して起業した人が14人。これから起業しようとする人は約70人。肝心の稼ぎは「サラリーマン時代の年収は超えたけど、せっかく独立したのだから、収入もサラリーマン時代の5倍くらいは狙いたい」と話す。

 米国では企業に雇われず、自分の才覚でホワイトカラー的な仕事をするフリーエージェント(独立事業主)は珍しくないが、日本ではまだ少数派。三宅さんは取材の最後に「日本版のフリーエージェント社会を広げていくのが夢なんですよ」と言った。

 ■大宮知信(おおみや・とものぶ) ノンフィクション・ライター。1948年、茨城県生まれ。中学卒業後、東京下町のネジ販売会社に集団就職。ギター流し、週刊誌編集者など二十数回の転職を繰り返し、現在に至る。政治、経済、社会問題など幅広い分野で執筆。『平山郁夫の真実』(新講社)など著書多数。

 

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