お米の良さ伝えたい「飲食業は人間喜ばせ業」

★「竹若」竹若勝社長(67)

2013.10.07

 東京駅八重洲口に先月20日、商業ゾーン「グランルーフ」がオープンした。新たにできた計15の飲食店のうち、ひときわ目立つのが、おいしいご飯にこだわった“お米を料理する”がコンセプトの「東京 米バル竹若。そしてヘルシーをテーマとしたオリーブダイニング「ウォルプタス」。東京・築地のいけす懐石「さかな竹若 築地本店」など高級和食を中心とした15店を展開する「竹若」(東京)の2店舗だ。

 経営トップの竹若勝社長(67)が語る。

 「日本人の米離れに、いま一度お米のよさ、日本の良さを伝えたい」

 新たなお店にはそんな願いを込めたという。

 竹若氏は1946年生まれ、福岡市出身。福岡大学卒業後、トヨタカローラ福岡に入社し、営業マンとして新人賞をはじめ、数々のセールス記録を打ち立てた。30歳の頃、辛子明太子で有名な「やまや」(福岡)の立ち上げに参加するため退職。専務取締役として明太子を全国区にし、同社を10年で年商100億円の企業にした。

 あるとき、東京・築地で「何かやらないか」という誘いがあった。福岡には接待にも使っていたいけす料理の名店があった。「あの店のコンセプトを模した店を東京で」という構想を思いついた。しかし、これが退職の引き金となる。

 当時バブル初期の頃で、総投資4億円の資金を知人や銀行から集め投資した。まったく未経験者の無謀なチャレンジは、よき人々の出会いによるよきチーム作りの中、彼を信頼し、投資した人たちの勝利に終わった。1店舗だけではなく、次々に店舗を開業。和食料亭だけでなく、スイーツショップ、そして今月21日には赤坂に「お箸で食べるフレンチ」がコンセプトの一軒家レストランをオープンさせる。

 「飲食業は人間喜ばせ業です。働く仲間、お取引先、お客さまに喜んでもらえる習慣を身に付けましょう。そして、謙虚に人の言われることに耳を傾け、学習しましょう」と、竹若氏は従業員に訴えながら、自らにも言い聞かせている。

 創業25年。「信」を得た経営者の、快進撃は続く。 (細見昇市)

 ■細見昇市(ほそみ・しょういち) 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!