「セント・リングス」青木謙侍社長 複数ブランドのFC展開で急成長

★「セント・リングス」青木謙侍社長(55)

2013.10.14

 東京・大手町に2日、出現した商業施設「OOTEMORI(オーテモリ)」で注目は、カレー専門店「野菜を食べるカレーcamp」である。客席に近い場所で調理が行われ、「キャンプ場でカレー」のような臨場感も楽しめると話題になっている。手がけるのは現在フランチャイズ21ブランド56店舗を展開中の「セント・リングス」(静岡)だ。

 青木謙侍社長(55)が語る。

 「FCと直営のノウハウをミックスさせ、海外へも進出したい」

 守るより攻める。それが信条。

 1958年、老舗呉服屋の次男として生まれた。慶應義塾大学卒業後、2年間の修業を経て家業を継ぐものの、亡くなった父の後に社長となった母と対立し、退社。資金ゼロから「ピザーラ」を静岡県御殿場市に出店し、大ブレーク。以降、「牛角」「野の葡萄」「五元豚」「しゃぶ福」など、複数のブランドを展開するFC加盟企業・マルチブランドフランチャイジー戦略で急成長を続けている。

 次男にもかかわらず父から商才を見込まれ、跡取りに指名されるも、退社によってゼロからの再起。資金も信用もなかった。そんななか出会ったのが「ピザーラ」創業者のフォーシーズ・浅野秀則会長兼CEOである。

 大学の先輩でもあった浅野氏は、5店舗になるまで店長として現場に立ち続けることを条件に出店を約束。店舗での研修では年下の店長から注意も受けた。当時35歳。かつて社長の座を約束された男が歯をくいしばった。

 御殿場の店舗は、オープン直後からひっきりなしに注文の電話が入った。30坪、家賃20万円の店舗で月商1400万円を記録した。自らの商才というより「ピザーラの力をまざまざと見せつけられた」という。

 その後、FC戦略をベースに、時代に対応できる組織をつくった。そしてまた変化し、進化しようとしている。

 「今後は自前の直営店をオープンさせていきます。そして、FCと直営のノウハウをミックスさせ、海外に進出していきます」

 チャレンジの先にある答えを、これから示してくれるだろう。 (細見昇市)

 ■細見昇市(ほそみ・しょういち) 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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