マネー運用初心者に贈る4つの心得 手数料や他人の言葉に注意を

2014.01.09

連載:経済快説


NISAは個人投資家にとってチャンスだが、注意も必要だ【拡大】

 アベノミクス相場の好調に加えて、今年からNISA(少額投資非課税制度)が始まることもあり、これから「投資デビュー」するマネー運用初心者がたくさんいそうだ。

 ところが、雑誌や新聞でそのNISAに関連する記事を読むと、運用知識の不足したFP(「ファイナンシャル・プランナー」。一般にFPは運用の専門家ではない)や、商売優先の金融機関と広告が欲しいメディアの編集部が、特に初心者に向けて書くものに、「これは、ヒドイ!」と思うものが少なくない。

 年初にあたって、運用初心者に向けて「転ばぬ先の杖」的心得を授ける。

 その一「運用初心者だという事実に甘えるな」

 運用の世界は、プロもアマも、ベテランも初心者も、同じ時に同じ対象に投資していれば、同率の損益が得られる世界。あなたが初心者である事実は、リスク・リターンに無関係だ。また、金融機関やFPが「初心者向け」に用意したと称する商品や運用プランは、ほとんどが不適切で損なものだ。

 実は、「初心者」「ベテラン」「高齢者」といったカテゴリーによって、適切な運用内容が変わるというのは、売り手側の商売のために用意したフィクションに過ぎない。

 その二「自分で理解できるものだけに投資せよ」

 運用商品が自分に合っているかどうかを金融機関のセールスマンや窓口で相談するのは、赤ずきんちゃんがオオカミに道を聞くくらい愚かな行為だ。運用する対象は、他人に説明できるくらい自分でよく分かっているもの「だけ」にすべきだ。

 その三「手数料に敏感になれ」

 運用会社・販売会社が取る手数料は、投資家にとって「確実なマイナスリターン」だ。特に、投資信託の手数料と外貨預金の為替手数料には気をつけよう。投資信託では「ノーロード」と称する販売手数料がゼロのものを買うべきだし、信託報酬という管理・運用のために継続的に掛かる手数料に注意したい。何に投資するとしても、年率1%を超える手数料は払ってはいけない。

 その四「他人の言葉に気をつけよ」

 金融機関のセールスマンも、運用の専門家も、本当に有利な(低リスクで高いリターンの)投資機会を見つける能力などないし、あっても、他人に教えることは合理的でない。

 また、親戚・知人などの口コミにも注意しよう。人は怪しい投資をすると、なぜか仲間を引っ張り込みたくなる生き物だ。

 具体的には、NISAでは、国内株式と海外先進国株式の株価指数に連動する「インデックス・ファンド」に50%ずつ投資することをお勧めする。おっと、筆者の言葉も簡単に信じてはいけない。ご自身で調べてから、投資してください。 (経済評論家・山崎元)

 

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