「スカスカおせち事件」禊は続く… 「SURF CAPP inc.」水口憲治社長

★SURFCAPPinc.水口憲治社長(45)

2014.01.13


好調に推移している「炭火串焼&ワイン ヴァンプーレ」【拡大】

 横浜・湘南エリアで「ワイン酒場COLTS」や鎌倉チーズケーキ専門店「コモンべべ」など12店舗を展開するSURF CAPP inc.社長・水口憲治氏(45)の人生はまさしく波瀾万丈。倒産危機からの復活、さらに2年前の「スカスカおせち事件」という大失態…何度も危機を乗り越えてきた外食カリスマの激動の人生とは−。

 「念ずれば、花開く」をモットーに、目指すは横浜・湘南エリアのナンバーワン飲食企業だ。水口氏は1968年4月30日生まれ。19歳のとき、飲食店のインテリアデザイナーの姿を見て、「こういう大人になりたい」と決意。夜間の学校に通い、24歳で代官山の有名なデザイン事務所に就職する。

 必死に働いた。繁盛店をつくるにはどうすればいいのか、を日々考えるうち、「デザイナーで独立」という夢が「飲食で独立したい」に変わっていく。そして26歳で退職、独立への第一歩を踏み出した。

 水口氏が最初に選んだのは焼き鳥チェーンのFC加盟。しかし、いざ開店すると「夢が打ち砕かれた」。まったく客が入らないのだ。それでもやるしかないと考え、徹底的に挨拶・掃除・時間管理という、飲食業における“当たり前”のレベルを上げていった。すると半年後には月商200万円を超え、行列ができる店になった。

 2年間のFC契約が満了した97年、晴れて初のオリジナル店「いち稟」をオープン。その2年後に株式会社外食文化研究所を設立した。会社は順調に伸びていった。

 しかし2004年、FC展開を視野に入れた水口氏は、そのノウハウを得るため、社員の大反対を押し切って、あるFCに加盟。これが毎月450万円の赤字を生む完全な裏目に。「会社が潰れてもおかしくなかった」。すべての社員に正直に打ち明け頭を下げた。すぐにFC契約を解き多額の違約金も払った。借金は膨れ上がったが、社員との絆は深まった。その結果、直営店の売り上げが急激に伸び始め、奇跡の復活を遂げたのだった。

 11年のあの「スカスカおせち事件」には誠意ある対応を尽くしたが「これで許してもらえるとは思っていない」と語る。再スタートした新しい店は好調だが、禊(みそぎ)はまだまだ続く。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!