和菓子店の長男の人生変えた“一片のケーキ” 「スーパースイーツ」辻口博啓社長

★「スーパースイーツ」辻口博啓社長(46)

2014.01.20


辻口博啓社長が築いた初の“城”「モンサンクレール」【拡大】

 昨年10月、パリで開かれた世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」に初出店し、「ベストショコラティエ」の最高評価である「5タブレット+星」を獲得。「外国人部門最優秀ショコラティエ賞」も受賞したのが、ショコラトリー「LE CHOCOLAT DE H(ル ショコラ ドゥ アッシュ)」だ。今月22日には、サプリメントのチョコも発売する。統括するのはスーパースイーツ、辻口博啓社長(46)。その人生とは−。

 1967年3月24日、石川県七尾市で祖父の代から続く和菓子店の長男として生まれた。小学3年生のとき、友人の誕生会で初めて食べたショートケーキで洋菓子に目覚める。

 「このとき、友人の母親が、『こんなにおいしいお菓子は辻口くんの家にはないでしょ』と言ったんです。反論しようにも皿までなめちゃっているわけだから(笑)、何も言えず悔しかった。『絶対、おいしいお菓子をつくってやる!』と誓ったのはこのとき。洋菓子を選択したのは、悔しいですが、そのショートケーキがとんでもなくうまかったからなんです」

 高校を卒業すると、学校の紹介で田園調布のある洋菓子店に就職した。その間に実家は倒産。できることは1つ、がむしゃらに働くことだけだった。

 23歳、洋菓子コンテストで初優勝。さらに29歳のとき、パティシエのワールドカップといわれる大会で史上最年少の優勝。半年間のフランス修行を経て、帰国後に「モンサンクレール」をオープンした。徐々に評判を呼び、テレビや雑誌で紹介され始めた。

 99年、テレビ番組「料理の鉄人」で、パティシエでは初めて鉄人に勝ったことで、辻口氏の名はさらに高まった。幼い頃に食べた一片のショートケーキ。その感激を求めて、頂点に立った辻口氏の人生こそ一つのアート、しかも未だに完成していない…そこがいい。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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