「駒八」八百坂仁社長 “変わらない”大切に新業種に挑戦する「駒八おやじ」

★「駒八」八百坂仁社長(65)

2014.01.27


駒八本店【拡大】

 東京・田町を中心に「駒八」ブランドの居酒屋を展開している株式会社駒八。近年は日本料理店、ハイボール酒場、WボトルBARなども手がけ、グループ17店からなるフードサービス会社へと成長した。来年、創業40年を迎えるが、社長の八百坂仁(やおさか・ひとし)氏(65)は今も店に立ち、「駒八おやじ」の愛称で親しまれている。

 「お客さまから『大将は変わらないね』といわれることが私にとって最高の褒め言葉」と話す八百坂氏は、1948年7月25日、北海道室蘭生まれ。東京の大学に進学、アルバイトで3年間働いたビアホールが飲食業との出合い。大学卒業後、商事会社勤務。職場結婚した妻に背中を押されてサラリーマン生活に終止符を打つことになる。

 当時、脱サラの定番といえば、カレーショップか立ち食いそばだったという。だが、開業したのは居酒屋。「かみさんと2人で不動産屋を回って、たまたま高円寺の飲み屋街の入り口のところにいい物件があって、すぐに手付金を打った」。これが75年のこと。たった7坪の店が月商250万〜300万円を売り上げた。すぐに2号店。創業5年後に3号店を田町に。これが現在の駒八本店だ。

 「初日から繁盛し、入りきれず毎日30〜50人のお客さまに帰っていただいた」と八百坂氏は出店当時を振り返る。入れなかった客には、次回来店時にドリンク1杯サービスの「お詫び券」を配ったり、待ち時間にビールをサービスするなどの心配りを見せた。3年目に「駒八別館」をオープン。宴会需要に応えるため「駒八亭」も開店、いずれも繁盛店となり出店に拍車がかかっていく。

 人気の秘密は、八百坂氏自身の“変わらない”姿勢にあるような気がする。いまも朝は5時起き、6時には河岸へ行って自らの目で確かめて仕入れをする。そしてサラリーマンが居酒屋へ立ち寄る時間になると店に立つ。

 「駒八おやじ」は現在、商売の哲学を若手経営者に伝えていくための「居酒屋経営塾」を開催している。今年は、大正3年創業の老舗らーめん「直久」とコラボし、新業態にも挑戦する。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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