子供たちに社会に役立つことさせられる

★出口汪監修『きみと歩けば』(3)

2014.02.06


出口すみ子(著)、 出口汪(監修)、 設楽みな子(イラスト)『きみと歩けば』(水王舎)【拡大】

 ある秋のこと。私が洗濯物を畳んでいるとお父さん(汪氏)が部屋に入ってきました。

 どういう話の流れになったのか、『盲導犬クイールの一生』という本の話になりました。これは夏休みの読書感想文用に私が次男のみいくんに買ってあげた本です。

 ずっと以前に夕方の番組で、盲導犬ボランティアのうちの1つ、パピーウォーカー(子犬飼育ボランティア)を紹介していたことがありました。それを見た私は、「パピーウォーカーなら1年限りなので、万が一子供たちが世話をしなくても大丈夫」と思い、子供たちに提案したのでした。

 意外にも子供たちは反対しました。理由は「自分の犬でもない子犬を育てるのはイヤだ」というものでした。

 「もともとはパピーウォーカーがしたかったんだけど、子供たちが反対したのよ。だけどいまは、二度と死に目に会うのはイヤだし…。でも、パピーウォーカーなら、子犬を1年預かるだけだからできるかも…」

 それを聞いたお父さんはすごく興奮しました。

 「それはいい、パピーウォーカーをしようよ。子供たちに小さい頃から社会に役立つことをさせられるし、何より子犬はかわいいからね。そのかわいい子犬を何度も育てられるんだから、こんなに楽しいことはない。自分のペットだったら、かわいい子犬時代は一度しかないもん」

 子供たちに再び提案してみると、今度はすんなりと通ってしまいました。お父さんはその日のうちに、『盲導犬クイールの一生』に載っていた関西盲導犬協会の連絡先に電話を入れていました。(出口すみ子)

 ■でぐち・ひろし 東京都生まれ。関西学院大大学院日本文学科博士課程修了。旺文社ラジオ講座、代々木ゼミナール、東進衛星予備校などの講師で爆発的な人気を博す。論理力養成プログラム「論理エンジン」は、全国の中学・高校で250校以上が採用。『好きになる現代文』シリーズなど著作売り上げは累計700万部を超える。

 ■でぐち・すみこ 大阪府生まれ。大阪府立大卒。予備校講師を経て結婚を機に専業主婦となる。繁殖犬ボランティアとして活動。著書『きみと歩けば』(水王舎)は夫の汪氏が監修した。

 

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