褒めて育てるのは子育ても同じ

★出口汪監修「きみと歩けば」(4)

2014.02.07


出口すみ子(著)、 出口汪(監修)、 設楽みな子(イラスト)『きみと歩けば』(水王舎)【拡大】

 いざ、パピー(盲導犬候補の子犬)が来ることが決まると、わが家はその準備で大騒ぎでした。あちこちのバザーに出かけては、子犬用に使う毛布やバスタオルなどを買いました。

 名前は意外とあっさり決まりました。音楽好きな私が輪舞曲を意味する「ロンド」を提案すると、みんなこぞって賛成してくれたのです。

 そうして迎えた、子犬をパピーウォーカー(飼育ボランティア)に渡す委託式。忘れもしない2003年11月30日のことでした。私たちはパピーウォーカーをするのが初めてだったので、最初にレクチャーがありました。

 フードのあげ方、ブラッシングの仕方、予防接種のこと。また、ソファに上げてはいけない、決められたフード以外おやつなど与えてはいけない、できるだけ人に飛びつかせないなど、盲導犬ならではの注意もありました。他にも細々とした注意があり、犬を飼ったことのない私にとっては、どれもこれも初めて聞くことばかりです。

 職員の方が言いました。

 「いろいろ言いましたが、一番大切なことは褒めて育てるということです。『Good』、この言葉がキーワードです。Good、Good、とにかく褒めてやることです」

 それなら私にもできそうだ。とにかく愛情さえあればなんとかなる。おかげでそう思えるようになりました。

 褒めて育てること−。それは子育ても同じです。そう分かってはいても、いざとなればすぐに子供を怒鳴りつけてしまう私ですが、それでも愛情だけは今まで十分に注いできたつもりです。 (出口すみ子)

 ■でぐち・ひろし 東京都生まれ。関西学院大大学院日本文学科博士課程修了。旺文社ラジオ講座、代々木ゼミナール、東進衛星予備校などの講師で爆発的な人気を博す。論理力養成プログラム「論理エンジン」は、全国の中学・高校で250校以上が採用。『好きになる現代文』シリーズなど著作売り上げは累計700万部を超える。

 ■でぐち・すみこ 大阪府生まれ。大阪府立大卒。予備校講師を経て結婚を機に専業主婦となる。繁殖犬ボランティアとして活動。著書『きみと歩けば』(水王舎)は夫の汪氏が監修した。

 

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