「東京一番フーズ」坂本大地社長 ふぐ料理成功で恩師に借金4000万円完済

★「東京一番フーズ」坂本大地社長(46)

2014.02.10


9日から、てっさを1円で提供する「とらふぐ亭」【拡大】

 「泳ぎとらふぐ料理専門店 とらふぐ亭」をはじめ3業態49店舗を関東圏内で展開している「東京一番フーズ」。2月9日から1週間、新鮮とらふぐのてっさを『1円』で提供するキャンペーンを開催する。アルバイト先の社長の影響を受け、社長の坂本大地氏(46)は「商売人になりたい」と決意した。

 「起業家にならへんか」。この言葉で坂本氏は飲食の世界に入る決心をした。1967年、大阪生まれ。高校時代にアルバイト先のディスコの社長に渡されたのは長靴。「お前は今日から魚屋だ」。実は社長の実家がすし店で、その仕入れ部門を立ち上げようとしていたのだった。

 魚の知識もないまま市場を回り、仕入れ交渉。失敗しながら毎日20時間、ほとんど休みなく働いた。やがて卸し先である活魚料理店が繁盛しだすと、社長は何のノウハウもないのに奈良に同じような活魚店を出店、大繁盛させる。坂本氏は飲食ノウハウのほとんどをこの時期に学んだ。

 入社5年後、坂本氏は23歳で独立し、社長に2000万円の資金を借り、かつてのバイト先のディスコのリニューアルに挑戦するも4カ月後に潰してしまう。

 「借金を返すにはもう一勝負するしかない」。坂本氏は、社長に深く陳謝しながら、もう一度だけふぐ料理をやらせてくれるようお願いした。社長は静かにうなずき、さらに2000万円を出してくれた。目頭が熱くなった。

 新たな気持ちでとらふぐ料理専門店を出店。3年後には借金全額4000万円を社長に返済できた。26歳の頃、東京での挑戦を決意。96年、新宿に「泳ぎとらふぐ専門店 とらふぐ亭」を出店すると、「おいしいふぐ料理をリーズナブルに味わえる店」として評判を得て次々と店舗を増やし、2006年には東証マザーズに上場した。

 坂本氏の夢は、会社から「100人の経営者を輩出する」こと。そのために今もよく現場に出て、技術的な面だけでなく、経営の本質を社員たちに伝えている。かつてアルバイト先の社長が教えてくれたように。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!