10月8日に皆既月食 スマホで上手に撮影する方法

2014.02.27


(1)岩城朱香さん【拡大】

  夜空をながめていると、時々、写真に残したいほどきれいな月や星に出合うことがあります。スマートフォンで撮影するのですが、なかなかうまく撮れません。上手に撮影する方法はあるのでしょうか?

  天体望遠鏡や双眼鏡で有名なビクセンの企画部宣伝企画課、岩城朱香(いわしろ・あやか)さん=写真(1)=に聞いてみました。

 「月であれば携帯電話やスマートフォンのカメラでも写せます。コツは月の手前に街灯を入れて撮ることです。月にピントを合わせると携帯電話のカメラ機能の性質で白くぼやーっと円く光るだけですが、街灯を入れることで月がきれいに写ります」

 双眼鏡があれば、さらに大きく月の写真を撮ることができるそうです。

 「まず、双眼鏡を普通にのぞいてピントを月に合わせます。それから携帯電話やスマホのカメラを起動します。そして、双眼鏡に携帯電話やスマホのカメラレンズを重ね、画面を見ながら月が写るようにピントを合わせてシャッターを切ります。このとき、双眼鏡を縦に使うと安定しやすいです」

 実際にこの方法で岩城さんが撮影した月が写真(2)です。高層ビルに一部が隠れていますが、黒く見える月の海や、クレーターの凹凸感がはっきり写っています。これだけ写ればかなり満足しそうです。

 ちなみに、このときに利用したのはビクセンのアウトドア用双眼鏡「アリーナ H8×21」(8400円)で、倍率8倍、対物レンズ有効径21ミリ、210グラムの軽量タイプです。携帯電話やスマホと合わせても300−400グラムです。これなら、いつでもポケットやカバンに入れて持ち歩けますね。

 岩城さんは「私は手ブレを防ぐためにベランダにもたれかかって撮影していますが、電柱や壁に体をあてても安定します。スマホの連写機能を使ってたくさん撮れば、いい写真が撮れるかもしれません」とアドバイスしてくれました。ここに掲載した写真も、かなりたくさん撮った中でブレの少ない1枚だそうです。

 この写真はビルの一部が写っているだけですが、星空と地上の景色を意図的に同一画面に写した写真を「星景(せいけい)写真」と言います。風景が入っていれば、どこで、どんなときに撮った月や星空の写真なのかが一目でわかります。

 シャッタースピードをマニュアル操作できるカメラと三脚があれば、露出時間の長さによって、時間とともに移動する星(=光の線)を撮ることもできます。もしも、ひとつひとつの星を点のままで星景写真を撮りたいなら、地球の自転と同じ速度で星を追尾するアイテムを使います。ビクセンの「ポラリエ」(4万9350円)=写真(3)=は、自動追尾をしてくれる「星空雲台」で、単3乾電池で2時間動作します。使うときには三脚が必要で、三脚とのセット販売(7万2450円)もしています。

 さらに進んで、木星のしま模様や衛星、土星の輪も撮りたくなったら天体望遠鏡の入門機を買うのもいいでしょう。

 「おすすめは『ポルタII A80Mf』や、さらに小さな『ミニポルタ A70Lf』です。2、3ステップで組み立てや収納ができて簡単で、中高生でもお年玉を貯めて買える価格帯です」(岩城さん)

 どちらも三脚セットで、「ポルタII」が5万7750円、「ミニポルタ」が3万6750円です。

 「今年は10月8日に日本全国で、日が暮れた直後の“ゴールデンタイム”に観測できる皆既月食があります。欠けている最中は月を撮影し、隠れたら赤い月や周りの星を撮影できます。4月15日には関西以東で部分月食もありますし、満月なら毎月撮れます」

 3月の満月は17日です。

 「3月4日頃から、時間的にも月齢的にも撮影にいい時期です。皆既月食撮影の練習がてら、挑戦してみてください」(岩城さん)(松本佳代子)

 

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