1億円生むために開業した「世界の山ちゃん」

★「エスワイフード」山本重雄会長(56)

2014.03.03


「幻の手羽先」を武器に快進撃=世界の山ちゃん・名古屋錦店【拡大】

 「世界の山ちゃん」という店名で全国に70店舗以上を展開する株式会社エスワイフード。「幻の手羽先」を大ヒットさせた生みの親・山本重雄会長(56)は「100店舗、売上高100億円を目指す」と語る。

 山本氏が生まれたのは岐阜県の小さな村。「アマゴ捕りの名人」と言われた少年は数学が苦手だったため、海上自衛隊に入隊。配属された護衛艦で給食班を希望し、波に揺られながら200人の料理をつくる。料理人・山本氏のスタートだった。

 訓練の合間に読んだ福富太郎さんの『あなたも一億円貯められる』という本に魅了される。1億あれば金利だけで楽々と生活できた時代、貯める手段にいいと書かれてあった『焼鳥屋』で勝負しようと、21歳の時に海上自衛隊を退官する。

 名古屋での居酒屋修行が始まり、24歳の時についに1億円を生み出す店を開業した。店名は、「串かつ・焼き鳥 やまちゃん」。氏の気さくさ、熱心さが受け、日商7万円を売り上げる店となる。

 当時、名古屋ではすでに甘辛を主流に手羽先がヒットしていた。「『やまちゃん流』でいこう」とその時できたのが、数種類のスパイスをミックスさせた、ピリ辛合わせコショウで完成させた『幻の手羽先』。

 その後、アルバイトの店員が何気なく言った『世界の…』フレーズを気に入り、屋号も変更。快進撃が続くと思いきや、3店目がうまくいかず大赤字をつくる。関東に進出した頃は鳥インフルエンザに悩まされ、1羽の鶏も手に入れられない危機もあった。

 そういう時代もくぐり抜けてきて、失敗も成功も、すべてひっくるめての「世界の山ちゃん」。大層な名前だが、楽しく愛想がいいキャラが、なんだかぴったりくるのは名づけの親の性格を引き継いでいるからだろう。

 3月1日から全国で公開される米映画「マチェーテ・キルズ」との期間限定コラボレーションメニュー「マチェーテの唐揚げ」も好評だ。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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