ごみ箱で拾ったスポーツ紙から67店舗展開 「フライングガーデン」野沢八千万社長

★「フライングガーデン」野沢八千万社長(66)

2014.03.17


「フライングガーデン」の店舗【拡大】

 「フライングガーデン」という名は知らなくても、「爆弾ハンバーグ」と聞けば、「ああ、あの店か」と思い当たる人は多いのではないか。北関東一円および埼玉県、千葉県に67店舗を展開している。2004年にはジャスダックに上場した同社を引っ張るのが野沢八千万(やじま)氏(66)だ。

 野沢氏が生まれた時の日本の人口8000万人を幸せにできるようにと父が命名した「八千万」という名前の通り、日本一のレストランチェーンを目指して突進している。

 1947年、茨城・笠間に8人兄弟の末っ子として生まれる。兄弟とは年が離れており、「一人っ子みたいな感じ」で育った少年はIQ178。「ワンパク坊主でね。同級生も私のことは“さん”付けで呼んでいました」。そのくせ料理好きという一面を持ち、本屋通いをするほど本も好き。

 「高校2年のとき、校長から『遊んでばかりいないで勉強したらどうだ。そうすれば東大に行ける』と太鼓判を押されたのですが、私は中学の頃から料理の道で社長になろうと決めていましたから、『高卒でも頑張れば社長になれるか』と聞くと、校長は素直な人だったようで、『もちろんだ』と答えました。それで、私は早く社長になりたかったから、進学を止めたんです」(野沢氏)

 高校を卒業して「父親からもらった2万円とボストンバッグ1つを抱えて」上京。ごみ箱から拾ったスポーツ紙に、「好条件の飲食店の店員募集が載っていました。神保町の洋食店でした。これが飲食人生のスタートです」。

 「20歳で結婚した妻が協力してくれたおかげで今の自分がある」−当時の野沢氏には「志」以外何もなかった。その志のもと、常に目標を設定し調理に関する勉強をし、少しずつ頭角を現すようになる。

 転職2軒目の店で、人生を決定づける「世界料理オリンピック」の金メダリストとの出会いがあった。「その方の下で働けた3年間は、私にとってとても貴重な経験となりました」

 76年11月29日、29歳の誕生日に群馬・桐生に10坪の喫茶店を開き、「いずれは上場する」と誓う。それから28年後の2004年3月、宣言通りジャスダック上場を果たした。

 名物社長は「社員は息子のようだ」と社員教育にも力を入れる。人を育てることも国益につながっていると信じているからだ。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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