【「01」発想講座】万年筆と手帳VSパソコンやスマホ アイデア出しに最適なのは?

2014.04.04


手帳は「TRAVELER`S」【拡大】

 0から1を発想する能力が問われている。

 1を100にするには、インターネット上にある情報を検索して参考にしたり、海外企業が編み出した成功事例を日本向けにアレンジするといった方法があるが、0から1を生み出すには自分で考えるしかない。

 本日から毎月第1木曜日に掲載する当連載では、その発想法を伝授したい。今回は「01発想」ができるようになる道具を紹介する。

 アイデア出しの基本はメモを取ることである。脳裏に浮かんだことをマメに書きためるのだ。わずかに頭に浮かんだ閃きでも、それを書き記し整理することで、アイデアは拡大したり、具体化する。さらなるグッドアイデアに飛躍させることができる。

 アイデアをメモるときは、文字だけでなく絵を描くように心がけるといい。独創的な発想を司るといわれる右脳は、絵的イメージと相性がいいため、浮かんだイメージを表現するには絵にするほうがアイデアの原型を生かせる。後で見直すときにも、絵で描いているほうが脳裏に浮かんだときの閃きを思い出しやすい。そのため、追加のアイデアも出やすくなる。

 この点では、アイデア出しにはペンと紙が向いている。

 一方の左脳は文字や記号の処理に強いので、脳裏に浮かんだことを文字に綴ることで新しいサービスのストーリーを思い描いたり、企画実現のためのシナリオを創作するといった発想法が考えられる。パソコンでテキストを書き、それをメールで送って相手の意見を聞いたりコラボレーションするといった流れになるだろう。

 では、01発想の道具として、ペンと手帳vsパソコンやスマートフォンは、どちらが最適な道具なのだろうか。

 これを確かめるべく、私はペンと手帳とスマホをポケットに入れて持ち、どちらがどれくらい01アイデアを出すのに向いているのか試してみた。

 どうせなら、ペンは良いものがいい。そこで久しぶりに万年筆を使おうと思ったのだが、これが01発想に拍車をかけることになるとは思いもしなかった。

 十数年前にモンブランの万年筆(149)をアメリカからの帰りの機内に忘れてきて以来、私はずっと携帯電話をメモ道具にしていた。万年筆を使うのは、そのとき以来である。ところが、専門店で万年筆の試し書きをした瞬間、『なんてしっくりくるのだ』と感動した。紙にインクの線を書いた瞬間、ビビッときたのだ。

 万年筆を持つ人さし指、中指、親指に感じる圧力、紙をペン先がこする微かな音、インクの匂いなどが五感を刺激した。以来、その刺激を毎日味わって半月になるが、アイデアは次々にわき出てくる。ペンが走るようにアイデアが出る感覚なんて、十数年ぶりだ。

 それがなんとも楽しく、夜中だろうと休日だろうと脳裏に何かが浮かぶたび、手帳にがんがん書きためるようになった。その結果、2週間で手帳1冊が消費され、アイデアの数は100を超えた。

 おもしろいことに、手書きしたことは不思議なくらい鮮明に覚えている。書きためたメモをパラパラめくるだけで、それぞれのアイデアを思いついたときの光景が浮かび、さらに発展したアイデアを思いつく。書いたメモに、さらにメモを書き足すことも多々ある。

 結局、01発想の道具としては、スマホよりも万年筆と手帳が最適であることが分かった。私の場合はたまたま万年筆と相性がよかったのかもしれないが、ボールペンでも何でも、思いついたことをすぐさま自由に表現できる道具として、万年筆(やペン)と手帳は最強の組み合わせだ。

 もちろん、仕事でのやり取りやスケジュール管理、仲間との連絡などは相変わらずスマホやパソコンで行っているが、仕事場に座ってまず開くのは手帳という毎日が続いている。(久保田達也)

 

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