鳥貴族・大倉忠司社長 「人の喜ぶ顔が好き」全品280円で勝負

★「鳥貴族」大倉忠司社長(54)

2014.04.21


全品280円均一を掲げる「鳥貴族」渋谷文化村通り店【拡大】

 メニューは280円均一。焼き鳥、揚げ物、サラダなどのフード約60種、ビール、カクテル、ワインなどのドリンク約80種も、すべて280円ナリ。

 長引く不況、消費税増税にも関わらず、インパクトのある安さとバリュー感で、成長を続けているのがイターナルサービスの「鳥貴族」だ。平均客単価は関西2150円、関東2050円で、売り上げは前年度比111%。現在、総店舗数350店舗(直営183店、TCC167店)を展開している。

 「この商売の基本は薄利多売です。でも、安かろう悪かろうではありません」と話す、社長の大倉忠司さん。

 フレッシュな国産鶏肉を使用し、毎日店ごとに串刺しして美味しさにこだわっている。しかも驚くべきボリューム。名物「貴族焼」は1串90グラムの焼き鳥が1皿に2串、発泡酒は700ミリリットルの大ジョッキで提供…といった具合だ。

 大倉社長の振り出しは、学生時代のビアガーデンのアルバイト。「オーダーテイクなどを経験し、接客業はなんて楽しいんだと思いました」

 飲食業に興味を持ち、プロの接客を極めようとリーガロイヤルホテルに入社。ウェイターを務め、知人の誘いで居酒屋「やきとり道場」へ。「カウンター越しの対面接客が魅力だった」という。ここでの経験が「鳥貴族」の原型となり、1985年、25歳で独立。

 以来、均一低価格居酒屋で勝負し続けている。従来の<焼き鳥店=赤提灯>イメージを脱し、看板は黄色。店内は丸太やムク材を駆使した非日常的空間にし、女性や家族客も入りやすいように工夫するなど、個人店らしいきめ細やかなサービスも大事にしてきた。

 「接客を通じて、人の喜ぶ顔を見るのが好き。より多くの人に『いい店だな』と言ってもらってこそ、われわれが生きている価値はある」という、大倉社長の変わらない思いがあるからだ。

 「経営で大事なことは社会貢献。それには1店舗では難しい」と、東大阪を振り出しに、関西の繁華街へ。2005年には東京進出とチェーン展開を続け、来年創業30年を迎える。「永遠にお客さまに喜びを与えられる企業」を目指し、全国1000店舗体制へと拡大、将来的には株式上場も実現したい考えだ。(細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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