ドトール日レスHD、利益は前年度上回る実績

2014.04.29


(1)貸借対照表【拡大】

 本日は、コーヒーショップやレストランを運営するドトール・日レスホールディングス(東京)をピックアップする。コンビニ大手が低価格のドリップコーヒーの販売で業績を伸ばしているが、競合となる同社の実態はどうなっているのだろうか。2014年2月期の決算書から読み解いてみよう。

 まず、貸借対照表=〔1〕=を見てみよう。純資産が資産全体の約8割もあり、安全性は全く問題ない。しかも、多店舗展開しているにもかかわらず、ほぼ無借金で賄っているキャッシュリッチ企業である。

 次に、損益計算書=〔2〕=を見てみよう。売上総利益(粗利益)が売上高の約6割で、営業利益率も7%以上ある。飲食業としては申し分ない利益率といえる。売上高も利益も前年度を上回る実績を出しており、コンビニ大手の業界参入による影響はあまり感じさせない。

 確かにコンビニコーヒーは、同社の既存顧客を一部奪っているかもしれない。しかし、それよりもむしろ、新たな需要を掘り起こしている、という方が見方としては正しいだろう。

 もっとも、同社はカフェ事業だけを運営しているわけではない。同社は2007年にドトールコーヒーと日本レストランシステムが経営統合して設立した会社。カフェ事業は売上高の約7割を占める同社のメーンビジネスだ=〔3〕。しかし、利益面で言えば、半分以上がレストラン事業での稼ぎによるもの。つまり、収益力の高いレストラン事業が下支えとなって、会社全体の業績を押し上げている。

 多角化戦略によって築いた同社の経営基盤は盤石であり、当分は揺らぐことはないだろう。(川口宏之)

 ■かわぐち・ひろゆき 公認会計士、早稲田大大学院非常勤講師。1975年、栃木県出身。専修大経営学部卒。図を多用した会計に関するセミナーは会計の素人にも分かりやすいと評判。著書に『決算書を読む技術』(かんき出版)。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!