【「01」発想講座】ビジネスの成功につながる一人旅のススメ ネットでは得られない現地の生の情報

2014.05.02


ハンモックに揺られ、何もしない休日を過ごせるのが奄美大島の最大の魅力だ【拡大】

 1から100へのビジネスアイデアは会社のデスクでも浮かぶが、0から1へのアイデアは非日常の体験から生まれる。

 一番わかりやすい例は、一人旅でアイデアを見つけること。自分の足を使って、人が本当に望んでいることを見つけ、それをもとに発想し、アイデアを形にしていくのだ。

 たとえば私は先日、奄美大島に一人で出かけたが、そこでいくつかのアイデアを得ることができた。

 「青い海、白い砂浜、抜けるような青空の天国のような場所があなたを待っている」と告知しても、交通費や滞在費に10万円もかかるとなるとなかなか簡単に出かける気にはならない。観光地のCMとしてはダメだ。

 だが、「ハンモックでビール。何もしないで済む、あなただけの場所」というコピーなら、飛行機に乗ってしまう人がいるかもしれない。

 ここに01発想のヒントがある。

 いざ一人旅に出ようと思うと、観光ルートをあちこち見て回るツアーではなく、のんびり何もしないで癒やされる旅行にニーズがあることに気づく。そこで私は、「何もしない天国ツアー」というツアー名を思いついた。

 また、一人旅は同行者がいないので、必然的に知らない人と話をすることになる。初めて会う人たちとのふれあいによって、自分の知識や身の回りの人の考えから解放され、発想の原点に立ち戻ってアイデアを出すことができる。

 実際、離島で出会った人との会話は、都会に住む人間にとって、このうえない憩いのひとときを与えてくれた。夕暮れの波止場で将棋をさしていた地元のおじさんたちとの他愛もない会話から、うまい食材を出す小料理屋があることもわかった。ここで仕入れた食材を出す店を東京で開店したら繁盛するだろうと考えた。

 現場に出向いて、安くていいものを発見して仕入れる。これが商いの成功の原点だ。そんなことを一人旅は気づかせてくれる。

 7月1日には、LCC(格安航空会社)のバニラエアが東京−奄美大島線を就航する。その料金は片道8000円からだという。奄美大島が東京から格安で行ける観光地になるということは、東京にいても容易に想像できる。

 だが、実際に現地に行くと、自分の目で見た手つかずの自然が観光産業の要になるだろうということが実感としてわかる。その自然維持のために、政府の支援金が環境サービス産業に投入されることも予想できる。そこで何をどのように進めればいいのかを考えることが、将来のビジネスにつながる01発想となる。

 また、私が泊まった民宿は現金払いのみで、カード決済ができなかった。街にあるコンビニにも、ATMは設置されていなかった。現金を持ち歩かない習慣がついている都会人や外国人にとって、これは大問題だ。そこで、宿のご主人には「ホームページに『カード払いOK』と入れるだけで集客につながると思いますよ」などと提案したりもした。同行者がいたら、カードが使えない愚痴を言い合うだけで終わっていたかもしれない。

 一人旅は発想の宝庫だ。現地に行き、現地の人と話し、現地で起きていることを体験することから、何が望まれ、何をすればいいのかを知ることができる。残念ながら、インターネットからはこのような生の情報は得ることはできない。 (久保田達也)

 

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