バーバリー、ZARA…海外アパレル日本出店の成否

2014.05.11


グランフロント大阪のZARA HOME【拡大】

 アパレル大手の三陽商会が経営戦略の見直しを迫られている。

 三陽商会は1970年から40年以上、英国の老舗高級ブランド「バーバリー」とライセンス契約を結び、バーバリー・ブランドの洋服などを製造・販売してきた。しかし、バーバリー社は来年6月末で契約を打ち切り、同年7月から日本での直営店展開を本格化する方針だというのだ。

 三陽商会は90年代以降、アジア人の体形や好みに合わせ、価格を抑えた若い世代向けの「バーバリー・ブルーレーベル」や「バーバリー・ブラックレーベル」を独自に発売してヒットさせている。

 中国人観光客がバスで乗りつけ、この「ブルーレーベル」を1人で問屋さんぐらいの量まで買っていくシーンを私も経営参加していたビーナスフォート(お台場)で目撃している。

 バーバリー社は、この三陽商会の優れたセンスを否定し、英国本社が企画する高級な商品に統一して、ブランド価値を上げていこうとしている。そんなわけで、かなり強引に三陽商会を外そうとしているのだ。

 私はこのバーバリー社の戦略は、失敗に終わると思う。日本の事情をまったく知らない英国から指示を出して、うまくいくはずがない。現場を知らないというのは、恐ろしいことだ。こういったことは、日本の企業の海外事業戦略でもよく行われていることなので他山の石としたい。

 こうなったら、三陽商会は中国でも名前が通っている「ブルーレーベル」から「バーバリー」の名を外して売ればいいんじゃないかと思う。

 もうひとつ、日本出店の話題を取り上げよう。スペインのアパレルメーカー「インディテックス」は先月24日、婦人服の新しいブランド「ストラディバリウス」の国内1号店をショッピングセンター(SC)の「ららぽーと甲子園」(兵庫・西宮)に開店させた。

 今日9日には「ららぽーとTOKYO−BAY」(千葉・船橋)に2号店を出す。SCを中心に年内に8店まで広げる計画だ。このブランドの対象は比較的若く、ワイルドなファッションが売り物だが、日本でヒットするかどうかは未知数だ。

 インディテックス社は、ほかにマッシモ・ドゥッティ、ベルシュカ、オイショ、プル・アンド・ベアなどの衣料品ブランドを持っている。「ZARA(ザラ)」もそのひとつだ。ZARAから派生したインテリア・ファッション・ブランド「ZARA HOME(ザラホーム)」も昨年4月から日本に展開し、先月は東京・青山や「ららぽーとTOKYO−BAY」に新店がオープンしている。

 実は私は10年ほど前、ZARA HOMEの商品を見て、「日本でもイケるかもしれない」とスペインのラ・コローニアにある本社に交渉しに行ったことがある。どちらかというと、無印良品とか東急ハンズ系統の商品だ。値段も非常にリーズナブルで質もよさそうだった。

 といっても、その後、日本でもこういったブランドはけっこう出てきている。ちょっと出遅れているかな、という気がしないではないが、本国に行って交渉したほど買っていたブランドだから、今後の展開を見守りたいものだ。

 ■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

 

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