「鶏冠菜」池田健一社長「騒がしくない」焼き鳥店で100店舗目指す

★「鶏冠菜」池田健一社長(42)

2014.05.12


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 鶏冠(とさか)+菜(な)=鶏冠菜(とさかーな)。「鶏と野菜のお店で頂点(冠)を目指すという意味を込めました」という社長の池田健一さん。

 飲食業に進んだきっかけは阪神大震災。数週間後、顧客だった銀行のデータ復旧で神戸・三宮に行き、人生観が一転した。「このままでいいのか、オレは?」

 熊本県の八代生まれ、横浜育ち。高校卒業後、コンピューター専門学校で学び、勤めたIT企業は、20歳そこそこで年収700万〜800万円。だが、大震災で死生観が変わった。

 そんな折、「やきとり大吉」の創業者、辻成晃さんの著書「金のない人こそ商売をやれ」に感銘を受け、東京の下町・梅屋敷の同店で早速修行を開始。焼き方を1年学んだ後、系列店で委託店長を1年。さらに、接客サービスをホテルオークラの系列会社で3年間たたき込み、勝負に出た。28歳のとき、本格串焼酒場「鶏冠菜」を下丸子にオープン。

 13・5坪の店に10坪の巨大センターキッチンを据えた。焼き鳥店の定番、カウンターはない。半個室やロフト席があり、照明も少し落とした。

 「大勢で騒いだり愚痴をこぼし合う感じの店はキライだった。ゆっくりくつろいで元気が出る、笑顔になって運気も上がる店を作りたかった。バーみたいといわれることも結構ありました(笑)」

 そんな居心地のいい空間で、その日に串刺した宮崎や岩手などの新鮮な鶏を提供する。希少部位の白レバーやハツなど人気メニューも多い。

 100店舗を目指し、15坪の本部も構えての創業から、来年で15年になる。現在「とさかーな」「Gosso」など5店と食品加工工場などを経営。浮き沈みの激しい世界で着実に業績拡大してきたが、海外進出も考え、若い人材の確保育成を模索し始めた。

 「TVや雑誌の取材すら断っていたんですが、出ないといけないかな」と。客が列を作っても、応募者の列はまずない業界でいかに店舗アピールしていくか。

 現在は、学生のアルバイトスタッフに一から商品開発をさせたり、店内のスタッフ同士で英語を使おうという面白い取り組みもしている。

 「仕事は僕にとって楽しくて仕方がないもの。24時間没頭しても苦にならない」という池田さんの新たな挑戦は、業界改革に繋がるかもしれない。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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