売却したくても買い手いない 役割終えた「ニュータウン」 (1/2ページ)

2014.05.18


人口減少とともに陰りがさしだしたニュータウン【拡大】

 その昔、「ベッドタウン」という言葉がはやった。都心勤務者が寝に帰る街という少し揶揄(やゆ)を含んだ呼び方だ。

 東京や大阪の郊外にある「ニュータウン」は典型的なベッドタウンで、多摩と千里がその代表格だろう。ともに高度経済成長期に計画され、1970年代から80年代にかけて最も活発に開発された。両方とも開発はまだ完成していないが、すでにその役割は実質的に終えている。

 都市の人口が膨張し始めると、旧来の市街地だけでは収容しきれない。居住エリアは自然に郊外へと広がる。その流れを効率よく吸収しようというのが目的で、大きな成果を上げ、多くの世帯がそこにマイホームを得た。

 70年代に開発されたニュータウンの集合住宅は、築40年を過ぎたものもある。

 当初に入居した方は、今は大半が高齢者で、3世代目が子育てを始めるころだ。

 その3世代目はどこに住んでいるのだろう。20代や30代の若い家族が築40年以上の老朽化した集合住宅に好んで住むとは思えない。自分の住みたい街に家を借りたり買ったりして暮らしているはずだ。

 初代が鬼籍に入り、残された住まいを相続した人も多いだろう。この2世代目はどこに住んでいるのか。

 年齢で言えば、だいたい50代から60代。多くは若いころに35年などのローンでマイホームを購入している。親のそばのニュータウン内で買った人もいるかもしれない。

 

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