「洋服の青山」 売り上げ日本一達成し自力で勝負!飲食業へ

★「(株)スマイルリンクル」森口康志社長

2014.06.02


お客さんで盛り上がるBig−Pig神田カープ本店【拡大】

 社名の「スマイルリンクル」は「笑いじわ」。気心知れた仲間と共に泣き共に笑う、独自の「飲食接客道」を突っ走る社風がくみ取れる。

 本格的広島お好み焼が食べられ、広島カープファンが集まる店「Big−Pig 神田カープ本店」や美肌コラーゲン鍋豚しゃぶしゃぶ「春夏秋豚」など人気店を運営。広島出身の森口康志社長は、元大手紳士服販売店のトップセールス店長。異色の経歴の背景には、波乱の道のりがあった。

 子供の頃は、足が速くて勉強ができ、習字、そろばん、英会話、水泳、ソフトボール、合唱団と運動や習い事も忙しく「女の子にモテました(笑)」。

 だが、中2からヤンキー街道まっしぐら。バイクに、けんかの毎日。中3の三者面談で進学校名を挙げると、父が25万円もするステレオを「合格したら買ってやる」。これに奮起し、見事合格する。

 ところが、入学式からソリコミ、金髪パーマで、警察沙汰の事件も起こし、結局2年で退学。さらに、アルバイト先の工場で作業中に薬指を切断。

 「『康志』という名をもらったのに指を無くし、志もない。このままじゃダメだ」

 本気で改心しようと青山商事でバイトを始めたのである。だが、笑顔で接客できない。「『買いたきゃ、買えよ』ぐらいの勢いでした(笑)」。

 転機は、桁違いに売る同期に触発され、笑顔を懸命に作って接客し始めたこと。驚くほど売れだした。業績に伴い広島から大阪、神戸の店舗を経て東京の飯田橋店長に。そしてついに、売り上げ日本一を達成し独立した。そして「僕の力で勝負したくなった」。

 独立の振り出しは9坪の広島お好み焼き店「Big−Pig」。東京にうまい店がなかったから本場の味をと思い、貯蓄の2000万円をつぎ込んだが月商80万円程度で、資金はじきに底をつく。しかし、お客さんは少なくても「カウンター越しに話が弾む。洋服屋の時のように売ろうと思わなくていいので楽しくて仕方なかった」という。

 過労で入退院後、前職の後輩を2人引き抜き、経営者として本格的に出発。商売のいろはを教わった青山商事創業者の名を拝借した何ともユニークな店名の「焼鳥五郎」も好評。森口社長の手腕にこれからも期待したい。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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