「最期は自宅で」という本人の希望は尊重したほうがいいのか?

2014.06.09

 Q.最期は自宅で過ごしたいという本人の希望は尊重したほうがいい?

 A.本人の意向に沿うのがよい選択とはかぎらない

 「畳の上で死にたい」と、理想の臨終を語る人は多いものだが、医療機関の発達から死の床は病院というのが定石となっていた。ところが、このところ自宅で臨終を迎えるケースが増えつつあるという。超高齢社会に対応して、国が在宅医療の体制を整え、死のふちで見舞われる痛みを和らげる緩和ケアも、自宅にいながらにして病院とほぼ同様にできるという。

 これだけ環境が整っているなら、最期は自宅でという本人の望みをできるだけかなえたいのが家族の心情だが、事はそう甘くはないようだ。

 東京都調布市の吉本明日香さん(50)=仮名=は、がんを患い余命1年と宣告された入院中の父に、自宅に戻りたいと切望され、介護に専念することにした。

 「つきっきりの看病となりますからフルで働けなくなり収入は激減。しかも、介護は想像以上に重労働。心身ともに疲れ果てた結果、父もいらだち、日ましにわがままになっていったんです」と、当時を振り返る吉本さん。険悪なムードのまま、父を見送ることはできないと、再び病院に戻す決断をしたという。

 山梨ホスピス協会の佐藤逸子事務局長は、いい最期の迎え方についてこうアドバイスする。

 「本人の意思も大事ですが、家族の負担が重過ぎては本人にとっても幸せな最期になりません。入院して月に1回自宅に戻る、在宅介護で1週間だけ病院に入るなど、さまざまな選択肢を検討してほしいですね」

 

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