父が財産の相続放棄をさせるから再婚したいと…本当に可能?

2014.07.07

 Q.父が財産の相続放棄をさせるから再婚したいと言っています。本当に可能?

 A.財産放棄を一筆残しても法的効力はない。遺言書を書くことが必須。

 「父が再婚したいというんです。1人暮らしが心配だったので安心ではありますが、父亡き後に実家はどうなるのか、ひっかかりますよね」

 そう語るのは東京都杉並区の河本洋介さん(40)=仮名。その実家は父名義ではあるが、亡き母との共働きで築いたもの。その他の預貯金も母の苦労があったから。もし、父が先に逝けば、再婚相手に持っていかれることになる。内心穏やかではないというのもうなずける。

 そんな疑問を抱えたまま再婚話が進めば遺恨が残ると父に相談したところ、女性から一筆とって財産は相続させないということで決着したそうだ。しかし、それだけでは法的に問題が生じる可能性があると行政書士の鈴木順一氏は指摘する。

 「被相続人が存命中の相続放棄の約束は、たとえ書面などを作成していたとしても、法的な効力はありません」

 つまり、再婚相手が約束をほごにして相続を主張すれば、法にのっとって財産を分けることになるというのである。そうしたトラブルを回避するための決め手となるのが父親の遺言書だ。

 「遺言書に妻には相続させない旨を書いてもらうのはもちろん、再婚相手自らが主張できる最低限の取り分の放棄を家庭裁判所に申し立ててもらう必要があります」(鈴木氏)

 それで法的な問題をクリアできても、父亡き後、再婚相手を実家から追い出すことはなかなかできないもの。そのあたりも考慮し、再婚を考えたい。

 

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