専業主婦の妻と離婚したら年金半分を渡さなければならない?

2014.07.21

 Q.専業主婦の妻と離婚したら年金半分を渡さなければならないか?

 A.2008年4月以降の婚姻期間のみ適用。あとは話し合い

 子供の成長を機に離婚に踏み切る熟年夫婦が増えている。そうした時代背景を年金に反映しようと政府は年金取得に関して一部法を改めた。これは夫の年金に頼らざるを得ない専業主婦に配慮したもので、大いに注目を浴びた。しかし、その内容を誤解している熟年が少なくないと、社会保険労務士の澤邑重夫氏は警鐘を鳴らす。

 「専業主婦の妻が、夫に支給される年金の半分がもらえるようになったと勘違いしたパターンは遺恨を残すので非常にまずいケースですね」

 澤邑氏がいう、勘違い年金とは、いわゆる『3号分割』と呼ばれる制度。離婚後、専業主婦に限り、夫の同意がなくても、夫の厚生年金の半分を妻の老齢年金に加算されるというものだ。

 なるほどこれだけの説明だと年金の半分が妻の手に渡るようにも思える。しかし、この制度が適用されるのは、2008年4月以降に収めた年金のみ。

 つまり、今年の離婚であれば6年分しか適用されない。これが夫婦で話し合った上での離婚であれば、2分の1を妻に分割という話に発展するケースもあるだろうが、もめれば家庭裁判所の審判・調停に持ち込まれることもある。こんな関係では年金はおろか、慰謝料も期待できない。

 となると、妻が請求できるのは、預貯金および不動産の分与くらいのもの。預貯金はともかく、不動産となると、夫婦どちらも住まいを新たに求めなくてはならないという重い問題が発生する。当然、子供は帰る実家をなくすことにもなる。

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