パンケーキブームの火付け役 経営者と新聞配達員を10年兼業

★「エクシオジャパン」佐伯猛社長(46)

2014.07.21


「カフェ・カイラ」表参道店【拡大】

 焼きたてパンケーキブームの火付け役となった、東京・原宿のハワイアンカフェ「カフェ・カイラ」。2011年に日本初上陸するや、新鮮なフルーツや野菜をふんだんに使ったメニューが受け、スカイツリーのおひざ元で大ブレーク。原宿移転後も相変わらずの人気ぶりである。

 「フリーペーパーの取材で、ハワイのパンケーキを取り上げようと現地を訪ねたのがきっかけでした。ひと口でほれ込んでしまって、どうしても日本でやりたくなり、オーナーのカイラさんに出店をお願いしたんです」とエクシオジャパンの佐伯猛社長は振り返る。

 飲食業ひと筋で来た人ではない。婚活イベントをはじめとする結婚情報サービス業や生保代理店、旅行代理店、ハワイ関連事業や英語教育事業など、独自の複眼的思考による多角経営で、一代にして会社を拡大してきた辣腕(らつわん)社長だ。

 1968年、大分市生まれ。これと決めたらとことんやり抜く努力型で、中学時代は「平日7時間、土日なら14〜16時間」懸命に勉強し、兵庫県の名門、白陵高校へ入学。寮生活で思うように勉強できず、大学受験に失敗するも、父がくれた虎の子の10万円を抱いて上京。新聞配達の住み込みアルバイトに就き、新聞奨学金を受けながら予備校を経て明治大学を卒業したのである。

 驚くのは、大手生命保険会社で2年間トップセールス実績をあげて独立し、保険代理店事業を始めるや、新聞配達を再開。年収3000万円を稼ぎながらも「生活にリズムができるから」と、10年に渡って経営者と新聞配達員の“二足のわらじ”を履いていたというから、恐れ入る。

 しかも、「取りやすい位置に新聞を置いたことがきっかけで、新聞を継続してもらえたりして、評価してもらえました。保険会社の時も、保険をお勧めするだけでなく、人と人をつなげたりして…」など、気働きや工夫が今に生きている。後者が結婚情報サービス業につながっているのは言うまでもない。

 「『カフェ・カイラ』は、多店舗化するのではなく、商品とサービスをもっといいものに、という方向で進めています。飲食業のことはまだよくわかりませんが、それが一番いいと思うんです」

 今年8月に、ファン待望の2号店が、東京ディズニーリゾート内の商業施設イクスピアリ内に出店する。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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