小保方氏が問う早大博士号のブランド価値 取り消しなしなら大きなマイナス (1/2ページ)

2014.07.24

連載:経済快説


理研や早大のブランド価値を揺さぶる小保方氏【拡大】

 一般に、不可解なことや納得できないことがあった場合、その理由を探ると、重要な事情が分かることが多い。理化学研究所の小保方晴子氏が3年前に取得した博士号に関する早稲田大学の調査委員会の結論もそのたぐいではなかろうか。

 早大の調査委員会(委員長・小林英明弁護士)は、小保方氏の博士論文について、文書の盗用等の不正行為を複数認定し、論文自体もその審査も杜撰(ずさん)だったと認めたうえで、「博士号の取り消し要件に該当しない」と結論づける報告書を発表した。

 論文も審査もダメなのに博士号を取り消す勧告をしない理由は、通常の感覚では理解しがたい。何か事情があるのだろう。

 小保方氏は、問題の論文が論文の草稿を誤って投稿したものだと説明している。常識的には、こんな後出しは通用しない。どんなに甘くても、完成版の論文の提出を受けて、ゼロから審査する対応がせいぜいではないか。

 多々不備のある論文が認められることは、常識では考えにくいが、後年、一応は一流の科学誌である「ネイチャー」でも杜撰な論文が採用・掲載されるのだから、小保方氏の強運は桁外れだ(一応「強運」としておく)。

 サラリーマン読者にとって最も参考になるのは、たぶん、彼女が強運を招き入れるのに使った処世術だ(何なのだろう?)。

 さて、報告書の結論に、早大の大学院の卒業生、特に博士号取得者はどう感じるだろうか。拝察するに、「冗談じゃない! 早稲田の博士号の価値が損なわれるではないか」と大半がご立腹だろう。

 

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