燃料電池車に水素ステーション 安倍成長戦略の「甘さ」露呈 (1/3ページ)

2014.07.27


東京都江東区の有明水素ステーション【拡大】

 7月16日付の日経新聞に《JX日鉱日石エネルギーは「究極のエコカー」とされる燃料電池車に、燃料の水素を供給する施設である水素ステーションを、2018年度をめどに100カ所設置する》《これにより、普及の課題だったインフラ整備が大幅に進む》とあった。だが、「水素」というものを社会インフラにするほど、日本という国はソフィスティケート(洗練)されてはいない。

 あの福島第一原発の事故は、原子炉の爆発で起こったわけではない。あれは水素爆発だ。燃料棒はジルコニウムという合金が覆っている。これに高温度になった水が激しく反応して水素を発生させた。この水素が建屋内にたまり、空気中の酸素が混ざって水素爆発が起きたのだ。

 水素は極めて恐ろしい気体だ。こんなものを自動車に積んで、衝突事故を起こして漏れたとき、事故相手のクルマがガソリン車で燃えていたらどうなるのか。大爆発だ。

 もうひとつ、みんなが勘違いしているのは、水素をクリーンなエネルギーだと思っていることだ。火力発電ではCO2をガンガン出さなくては電気は作ることができない。水素を作るときも同様で、強烈な炭酸ガスが発生する。

 水素を作る方法は2つしかない。1つめは水の電気分解。原発が動いていたときは、夜間の安価な電力を使って電気分解をして水素を作ろうとしていた。それで、「燃料電池車は安い費用で動きます」とうたうこともできたわけだ。当時は大体、キロ8円ぐらいで、ガソリン車と対抗できる範囲に収まっていた。

 

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