「ゆで太郎システム」池田智昭社長(57) 社長2人の信頼関係が業績伸長の礎

★「ゆで太郎システム」池田智昭社長(57)

2014.08.11


「ゆで太郎」西五反田本店【拡大】

 「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」、おいしい蕎麦(そば)の3条件がそろった「もりそば」が、たったの290円で食べられる「ゆで太郎」。「信越食品」の水信春夫社長が立ち食いから始めた店を、「ゆで太郎システム」の池田智昭社長=顔写真=がシステムを整えてFC化。今や、約140店を2社で運営している。

 「指定製粉工場で挽いたばかりの蕎麦粉を、各店で日に数回製麺します。設備も手間も必要ですが、つゆの素材なども妥協せず、おいしい蕎麦を日常食として召し上がっていただくために、低価格で提供し続けています」と池田社長。業績伸長の礎は、2人の社長のゆるぎない信頼関係にある。

 ともに、元ほっかほっか亭のFCオーナー。池田さんは大学時代に「のり弁がたったの260円、毎日具の違う味噌汁もたったの70円。どれも手作り、きっと売れる。人に役立つ仕事をしよう」と卒業するやオーナーに。順調に5店舗まで拡大すると、26歳で本部のスーパーバイザー(SV)に引き抜かれた。

 約40店舗の経営指導、販促やキャンペーンの企画運営、人材採用など経営に関わるノウハウを身につけ、徐々に要職に就いていった。

 約20年後、退職を決め今後を考えたとき、思い出したのが元蕎麦職人の水信春夫さん。若きSV時代、ほっかほっか亭を4店経営していた水信さんと出会い、面識があった。再会すると、弁当店は辞めて念願の蕎麦店「ゆで太郎」を創業し、収益を伸ばすためのオペレーションを模索した。

 池田さんは、水信さんの店で働かせてもらい職人店長が全てを切り盛りする運営に問題点を発見。「システムを整え、熟練職人にしかできないと思われていた技をマニュアル化すればFCが可能です。これまでのキャリアを生かして、いい店を作りますから見ていてください」と願い出ると「全部任せる」と水信さん。

 池田さんは明言通り、フランチャイズ本部として直営店と加盟店を合わせて95店を軌道に乗せている。

 「既存店舗を売却する制度や、独立支援制度もありますので、チャレンジ精神旺盛な人、歓迎です」

 フードビジネスを知り尽くしている池田さんのもと、実践を通し、「フードビジネス学」を学ぶのもいい。「お客さまに喜ばれ、やりがいのある仕事を一緒にやりましょう」 (細見昇市) 

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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