徹底的に顧客の声を聞き時代の変化や好みに対応 エスビー食品「カレーの王子さま」

2014.08.13


顆粒カレーの王子さま【拡大】

 1983(昭和58)年、エスビー食品が発売した子供のためのカレー「カレーの王子さま」は、今年、31年目を迎えるロングセラー商品。発売以来、子供向けカレーのパイオニアとして売り上げを拡大し、トータルで約7000万個販売している。

 子供向けカテゴリーでは圧倒的な知名度を誇り、「安定した売り上げを続けている」(商品企画ユニット・坂爪洋之さん)

 当時、まだ子供向けカレーはなく、開発に当たってアンケートを行い「徹底してお客さまの声を聞いて作った」(同)。その結果、子供が好むカレーの味は「辛くない」「甘口である」「ソフトでまろやか」「スパイスのくせがない」の4条件だとわかった。しかし、スパイス感をまろやかにしながらもカレーという絶妙なバランスが求められることであり、大変な苦労をしたという。

 客の声を聞く姿勢はその後も踏襲され、「お客さま相談センターに寄せられる声と売り上げの変化に注目し、トレンドをキャッチするように努めている」(同)。それを受けて、モニターを行うなど精査、レシピやパッケージの変更を行ってきた。

 カレーの色も発売当初は黄色だったものを、徐々に茶色っぽく変更している。子供の味覚も感性も年々、変化しているのだ。

 「1歳児からのカレー」をパッケージに表記したのは97年。発売当初から「子供向けカレー」を訴えていたが、小さい子供にカレーは多少の刺激がある可能性があるため慎重に対応し、この年からターゲットを明確にした。

 99年発売の「カレーの王子さま顆粒(かりゅう)タイプ」は発売時からアレルギー対応をパッケージに大きく表示した。

 同社では、「カレーの王子さま」から始まり、「とろけるカレー」「ゴールデンカレー」「ディナーカレー」とより本格的なカレーへと体系化し、それぞれの味に相関関係をもたせるなどの工夫をしている、それだけにカレーデビューの「カレーの王子さま」は、「カレーのファーストタッチ」(同)として、重要である。

 だから「カレーの王子さま」のロングセラーには、大きな意義がある。「子供がまずいといったらお母さんは二度と買わない」(同)から、徹底的に客の声を聞き、食材の安全性を追求し、味、パッケージのキャラククターを徐々に変えてきたのだ。

 リフレッシュは、31年間で計30回(カレーの王子さまシリーズトータル)になる。坂爪さんは「時代の変化で好みも変わる。変化への対応が、カレーの王子さまのロングセラーに繋がった」と言い切る。 (村上信夫)

 

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