マンションの機械式駐車場を考える(1) 事故頻発!使い方講習会の実施を

★マンションの機械式駐車場を考える(1)

2014.08.14


機械式駐車場は使い方を見直したい【拡大】

 機械式駐車場内での重大事故が増えている−。2007年6月から今年1月までの事故報告は207件。事故の発生場所が確認できた145件のうち、4割がマンションだ(国土交通省)。

 なかでも、子供が巻き込まれる痛ましい事故が少なくない。子供が装置内で隣の空車パレット(車を設置する台)から、動いていた自分の車のパレットに飛び移って転倒し、挟まれ死亡した例がある。

 操作時の事故も目立つ。使用してはならないパレットの呼び出しボタンを押したままにする「固定具」で起きたものもあった。

 装置に独自の安全基準を設け安全対策に努める立体駐車場工業会は「事故が起きた駐車装置は、パレットが移動を終えるまでボタンを押し続けるタイプの装置だ。万一の時は、ボタンから手を放せばパレットはすぐ止まる機能があるが、固定具を使用していると直ちに停止させられず危険」と話す。

 一方、マンションの機械式駐車場には、「法的」な安全基準は定められていない。国土交通省は、この事態を重く見て、今年3月に「機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン」を策定。さらに、初めて法的な安全性の基準を定め、来年1月から実施する。

 ただし、これは新規に設置される機器についてのみ。既存マンションでは、改修工事に費用がかかりすぎる。さらに機器の安全を高めても、使い方を見直さなければ事故は起きる。

 国のガイドライン作成時にヒアリングを受けた瀬下義浩マンション管理士(マンション管理総研代表・日本マンション管理士会連合会副会長)はこう話す。

 「店舗の機械式駐車場には専門に操作する人がいるのに、マンションでは、入居時に使い方の説明書と鍵を渡されるだけ。今すぐ、管理会社に依頼して業者とともに講習会を行ってほしい。防災訓練の一環として、安全講習を導入するのも方法だ」 (不動産・住生活ライター 高田七穂)

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。