マンションの機械式駐車場を考える(2) 多額の修繕費用は独立会計に 長い目で見て撤去を選択も

★マンションの機械式駐車場を考える(2)

2014.08.21


機械式立体駐車場は維持管理に多額の費用がかかる【拡大】

 機械式駐車場は、日常の維持管理にも多額の費用がかかる。マンション管理士の瀬下義浩さん(マンション管理総研代表・日本マンション管理士会連合会副会長)は、「維持管理に費用がかかることを知っている人は、機械式駐車場のあるマンションの購入をしないほどだ」と話す。

 一例を挙げる。あるマンションでは、ターンテーブル式の駐車場を入居1年目から維持し、25年目に取り換える場合、総額約7000万円。計画通りに進めていくには、「機械式駐車場のためだけ」の費用が必要だ。

 瀬下さんがアドバイスする。「まず、管理組合は、駐車場収入を管理費や修繕積立金に入れるのではなく、機械式駐車場の修繕用に独立会計にすべきだ」

 長い目で見て、早めに撤去を選択した管理組合もある。築13年で16台分あった地下ピット式駐車場をなくした神奈川県内のあるマンション。駐車場の使用者は4人まで減っており、外部で安い駐車場を借りている人が3人いた。撤去後、内部を使用していたこの4人は、周辺の駐車場を借りた。築28年目で収支がゼロになる計算だ。

 一方で、撤去をするにしても一時的に多額の費用が伴う。一部を修繕しながら、その間に費用をためる方法もある。都内の築18年のマンションには、地下ピット式とパズル式が合計67台分あった。修繕費は、昨年1年間で約1000万円かかるとわかった。30台分の空きがあり、収入も予想を大きく下回っていたため、撤去を検討する。しかし、今後、利用者が増える可能性はゼロではない。

 結局、使用するスペースだけを修繕し、空車分は塗装や安全点検など最低限の維持管理だけに決めた。出費は機械停止区域を除いて510万円程度と、格段に抑制できた。

 管理組合にこの方法を提案した瀬下さんは「撤去費用の回収にも何年もかかる。費用を抑える修繕を続けながらその間、使用者数と将来を考えて、今後を決めたい」と話す。 (不動産・住生活ライター 高田七穂)

 

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