「鳥番長」岩田浩社長“学歴”の壁乗り越え

★「鳥番長」岩田浩社長(43)

2014.08.25


産直鮮魚と釜めしの「魚釜」【拡大】

 東京・小伝馬町に総本店がある焼鳥居酒屋「鳥番長」などを展開する「バイタリティ」。社長の岩田浩さんは、これと決めたら邁進(まいしん)する。「学歴」の壁を乗り越え、転職の度にパワーアップし、今日に至っている。

 「仕事には、割とハマりやすいタイプなんです(笑)」

 浅草で生まれ、中学卒業後、八重洲の中華料理店で働いた。「中学時代からファミリーレストランとかでバイトしたかったので、働くなら飲食かなと。洗い場からスタートし、5年で仕込みまで全部できるようになりました」

 20歳でいったん酒屋に転職。生まれつき運動神経抜群で、中学では野球で全国大会に2回出場したほど。この頃はサーフィンを極めたくて、土日に休める仕事を選んだ。ところが腰を痛め、「ネクタイを締める職業もいいな」と営業職を探したとき、学歴の壁を実感する。

 「中卒OKの会社なんてなかった」

 複数の高校から推薦がきていたのに、突っ張って見向きもしなかった自分を思い出す。

 「何も考えてなかったんでしょうね」

 学歴不問の訪問販売会社を見つけて就職。26歳、給料は歩合制。負けん気に火がつき、みるみる頭角を現した。大卒初任給20万円程度の時代に、月60万円ほど稼ぐまでに。営業が面白くなり「指南書みたいな本を片っ端から読破しました」。そして、「経験を生かして、もう一度、飲食をやってみたい」と思い始めた。

 教育制度が充実している大手フードサービス会社へ転職。

 「焼き鳥も多いときで毎日1000本以上仕込んだ。がむしゃらに頑張っていたら、調理責任者に抜擢(ばってき)されたんです」

 新店舗の立ち上げを任されることが多く責任重大だったが、臆せずやり抜いたら、店長へ昇進し店長時代に数々の伝説をつくり上げた。その後、本部のエリアマネジャーに昇進。新ブランドや新業態の開発も手がけ、実績をあげた。

 2008年末、37歳で独立し、翌2月に「鳥番長」1号店をオープン。安くて、おいしくて、どこか懐かしい昭和の雰囲気が漂う大衆酒場だ。

 鶏一羽をじっくりローストした「鶏丸焼き」や、ジャガイモやネギなどと煮込んだ冬季限定「とり丸鍋」など、豪快な料理が人気を呼び、目下3号店まで拡張。さらに「焼肉」「韓国料理」「串カツ」「ラーメン」「炭火焼鳥」「山形郷土料理」「産直鮮魚と釜めし」と8業態10店舗を運営している。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。