【「01」発想講座】ネット情報だけの薄っぺらい視野が中洲のラーメン屋台で食べて“開眼” 新規アイデア現場から企画書 (1/2ページ)

2014.09.05


「おかもと」の店内。こうした“現場”からの発想が大切だ【拡大】

 福岡で社会人セミナーの講演をしてきた。今年で9年目になる。

 「アイデア発想と新規ビジネス」について、演習を取り入れた2日間の講義を行った。九州電力、西日本鉄道、百貨店の岩田屋という九州の大手企業社員を対象にした講演だ。

 毎年、講演の前には福岡の繁華街・天神をぶらぶら歩き、その移り変わりをフィールドリサーチしてから講演に臨むようにしている。今年の天神は、10年前から売れ筋だったブランド商品しか置いていない、“土産物商店街”になり下がってしまった印象を受けた。

 天神は10年前、中国や台湾、韓国からの観光客が急増したのに合わせて新しい都市構想を模索したが、その後、時代の変化に敏感に対応した新企画を実施することなく、ずるずるとアジア人向け“物品販売都市”になってしまったようだ。

 一方、アジアからの観光客はすっかり裕福になり、情報も多く得られるようになったことで、福岡を飛ばして東京やハワイ、アメリカに直行するようになった。

 日本有数の歓楽街である中洲も、私が出かけた時には閑散としていた。かつて福岡は、東京や大阪に本社を持つ企業にとって九州の玄関口であり、中洲は多くの出張者でにぎわっていた。だが、企業の経費節減と交通機関のスピードアップ化で日帰り出張が多くなり、「客足が遠のいた」と私が乗ったタクシーの運転手は嘆いていた。

 そんななか、九州新幹線の開通により、九州各県の若者たちが福岡にやってくるようになり、日帰りでショッピングを楽しめる博多駅周辺のショッピングモールは人気になっているそうだ。

 このように、街中をタクシーで走り、運転手と話をすることで街の変化と往来する人の移り変わりを聞くことができる。そして、それがアイデアのヒントになる。

 “現場検証”を終えた後、私は講演会の演習で地元エリートたちに「今後の天神イノベーションアイデア」を提案させてみた。ところが、「時代が変わるから新規性が重要だ」などと当たり前ながら具体性のない案が出るばかり。はっと目が覚めるような独自案が出てこないのである。

 

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