恵比寿から米進出、正確な日本の味を世界に

★「RobataJINYA」高橋知憲社長(45)

2014.09.29


ロサンゼルスの「Robata JINYA」ハリウッド店【拡大】

 大学時代に訪れた米ロサンゼルス。抜けるような青い空、明るい日差し、フレンドリーで陽気な人々に魅了され「いつかこの地で勝負する」と高橋知憲さんは決心した。

 約20年後の2010年に炉端焼きの「Robata JINYA」やラーメン居酒屋の「JINYA Ramen bar」を出店させただけでなく、「豚骨ラーメン」がLAの「Best10 Dishes of 2010」に選ばれた。

 翌年にはレストラン界のアカデミー賞といわれる「Restaurant Awards 2011 in LA」を受賞。さらにレストランガイドZAGATに「Robata JINYA」「JINYA Ramen bar」が11年から毎年選出されるなど、高橋さんは今や大注目される経営者になった。

 実家は愛媛県で40年続く老舗割烹(かっぽう)、男3人兄弟の長男ながら、子供の頃から店を継ぐ気はなく、スポーツ少年だった。都会の生活に憧れ上京し、帝京大学へ。居酒屋、鉄板焼き、Barなど飲食店でバイトをしたのが、この道のきっかけとなる。

 大学卒業後は化粧品会社に就職するが、30歳で独立の目標を立て、割烹をはじめさまざまな店で修業し独立資金を貯めた。800万円貯蓄し、「流行に敏感な人が集まるエリアで始めよう」と恵比寿に創作和食「砂漠楼」をオープン。「おしゃれな空間で割烹レベルの料理をリーズナブルな価格で出すコンセプトなら」と勝算を立てた上での起業だった。

 社名は大好きなハリウッドを南北に走る道 La Brea Aveからつけた。メニューは日本語、英語の2カ国語表記、「マリブビーチ」「ニューポートビーチ」などLAのビーチ名をつけたオリジナルカクテルも。そして1号店オープンの日の朝礼で恵比寿で成功させてハリウッドで勝負すると宣言した。

 言葉だけでなく法律や商習慣も異なるので、現地に何度も足を運び入念にリサーチし、本格的に視野に入れてから約2年かけて米国1号店を出店した。

 「日本の炉端、ラーメンを世界のRobata、Ramenに!」をミッションに日本の食文化を世界に正確に広めるために、19年までに100店舗、アメリカ市場でのIPOを目指して拡大中だ。 (細見昇市)

 ■ほそみ・しょういち 1963年生まれ、京都市出身。大学卒業後、リクルートを経て93年に戦略型求人広告代理業務「キイストン」を設立。「波乱」に満ちた経営者ら2万人と会ってきた経験を生かし、人材採用コンサルタントとして活躍。当連載名もあえて「波乱万丈」とした。著書に「リクルート式 一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)など。

 

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